降って来るもの

写真と散文とぽえむ

ルフランⅠ-Lullaby-

2021-04-18 20:33:58 | 詩23 鄙の

       ルフラン Ⅰ-Lullaby-

 

メロディーの余韻のように

幽かな強弱の波で

僕の夜と朝が神経に触れる

 安穏の夜と喧噪の朝の

終わりと始まりの

鬩ぎ合う

微かな軋みのOTOのように

僕は意識の海辺で

明と暗に

時の漣に

意識の表裏の夢現に

繰り返し洗われる

 攪乱の神髄とは

攪拌の極意とは

意識の端緒をノックし

無意識の尻尾を引っ張る

夢幻のシステムが齎す

錯誤のララバイ

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闇中の末尾にて-集合体-

2021-04-18 04:17:54 | 詩23 鄙の

          

           闇中の末尾にて-集合体-

 

闇中の末尾で

蹲っているのは誰?

僕を抜け出した僕?

視ているのが僕で

視られているのが僕?

黒黒の闇中に溶け込んで

ぺんを握っているのは

僕を離れた僕の翳?

何処かで境界を重ねる

別の世界で

何処かに接点を持つ

別のcosmosに

確かに存在する僕で無い僕

本物か贋物か

見分けられない思考と思惑と思慮を持った

もう一個の僕の個体

個体は

幾つもの部分で成り立ち

部分の集合体が全体に為る

大きさは

其其の宇宙規模の・・

 

 

 

             執事

 

自称「言語執事」だから

要請があれば

真夜でも,仕事中でも,移動中でも

サブちゃんの”函館の女”を遮っても

僕は従容と

求められた執務に服する

 

役職は知らぬ間に

自らに貼ったレッテルだけれど

自業自得の大満足も

時と場合で存在するものだと

納得し,自覚し,感謝し,

襟を正し,嬉々として

僕個人に割り当てられた専属の職務を

粛粛と熟してゆく日々

 

 

 

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