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降って来るもの

写真と散文とぽえむ

その闇の慈しみ

2018-06-03 05:08:09 | 詩15

                       その闇の慈しみ

 

目蓋の裏にもムネの裡にも

眠るときは

大脳皮質にも

明るさは不要だ

 僕の明暗は

 僕の中で鮮やかに区別されねばならぬ

 暗の範疇に僕を感じては

 脳下垂体の休息にもならぬ

夜は

永遠の闇こそ相応しい

死者の安寧のような

多分そうであろう暗い処の

 

-その闇の慈しみが・・-

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我がchronicle.Ⅱ

2018-06-02 05:55:40 | 詩15

                    我がchronicle.Ⅱ-序章-

 

 山に囲まれた盆地の、更にその一本の谷を遡った場所に、地域の二つの小学校の児童生徒を集めて中学校は在った。それでも”団塊の世代の末弟”として生まれた同級生はAとBの二クラスもあり70名も居たが、たった一人で通うことになる僕が選んだ高校は、家からバイクで(20分8キロの道のり)駅に出て電車に乗り(初めて乗る事になった)30分。其処から徒歩で20分の通学時間を要する、飛鳥万葉集にも詠われている「二上山」の麓に在った。

 16歳の春。ご多分に漏れず期待と不安の入り混じった高校生活が始まる。ほんの少し新しい環境と生活に馴染み始めた頃に”部活の選択”の時期があり、僕は其処でこれまでの人生を貫く第二の性たる”書く事”に出合ったのだ。文芸部への入部は、偶然のような必然だったような・・。

 それから、一部員として過ごした2年間。3年時には部長を務めて文芸部最大の仕事であった部誌「あらがね」の指揮を執った。勿論それだけに止まらず、野球部にも在籍。応援団にも加わり、2年生の夏には団長としてスタンドで汗塗れにもなった。友達に誘われて夜遅くまで稽古(というよりお喋りをして過ごした)に明け暮れた演劇部での初舞台も鮮烈な想い出として今も胸に在る。

 山奥の中学校から賑やかな商業地に在った高校へたった一人で通った3年間。柵のない環境で培った感情や友情や恋心は、きっと今に引き継がれ色濃く僕の心身に反映していると思える程の、印象深い月日であった

   

 充実した高校生活を終えると、その当時誰もがそうであったように家を出て大阪の会社に就職。其処の社員寮で寝泊まりする社会人としての第一歩を印した。

06/02

05:45

 

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如何する?

2018-06-01 22:23:11 | 詩15

                        如何する?

 

夜にpen先が滑らないのは

きっと

一日分のエネルギーを

既に

使い切ってしまったから?

 

近頃は

朝も早いので

えねるぎーの補充が

間に合わないのかも知れぬ

 

hitoは

命を繋いでゆく為に

色々な分野に区分けして

蓄えた終日分のenergyを駆使するので

僕みたいに

他の何人もの僕にも漏洩していれば

やっぱり

限られた時間内での充填では

どうしても不足するのだ

さて、それで

如何する?万甫さんよ

 

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我がChronicle.Ⅰ-プロローグ-

2018-06-01 06:30:04 | 随想

                     我がChronicle.Ⅰ-プロローグ-

 水無月になった。数十年前の、奇跡の結晶の、我が生まれ月になる。既にその中から幾年ものイノチの跡が喪われつつある年齢に達した。丁度来年は平成天皇がその位を皇太子に譲られ、改元されることが既成の事実になった。

 更には長い年月を無事に生き抜いて、此のまま順調に月日を刻めれば平成31年には”古来希なり”と称賛?される齢にも到達する(だろう)節目の年になる。

 其処でハルキストとして今読んでいる長編にあやかって”我が年代記”を纏めておくことに思い至った。振り返れば「書く事」が我が人生を貫く第二の性のようであった僕なので、その源を辿り、原点まで回帰して、其処から何章かに分けてchronologicalに配列した”我がクロニクル”を書き起こしたいと決心したのだ。

 勿論これは限りなく個人的な記述になる故、更にはどれだけ凝縮しようとも、その事実の披歴だけで此のtitleを冠した記事は長く続くかもしれないので、迷惑なヒトは、或いは鬱陶しく感じられるお方は、若しくは何の興味も湧かない御仁は、titleに目を通した瞬間に遠慮会釈なく素通りしてもらうのが良策になるかも知れぬと慮る。

 Chronicle。此れは純粋に僕という個の歴史(生涯を上書きしてゆく長編になる。僕には掛け替えのない希少価値のplatinumのような宝物に違いないけれど)でしかないので、僅かでも僕という個の成り立ちに興味をそそられる人が居てくれるとしたら、一緒にプロローグからエピローグ迄を愉しんで共有してもらいたい。そうしてその旅の道中の触れ合いの中から何かしらのお土産を手にしてもらえたら、孤ではない個の面目躍如というものである。転居を機に書架を整理していたら、小学校3年と6年時の文集が出て来た。この中に書いている文章が当に僕の原点で、書くことの始まりの源で、僕の此のchronicleのPrologueに相応しい発見であった。

06/01 05:14

06/01 06:30:06 まんぼ

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