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降って来るもの

写真と散文とぽえむ

老いの考察~錘~

2025-04-02 05:34:31 | 詩 32

     老いの考察

 

心と体のあらゆる部分に

細胞の一個や、神経の一本や

感情の一束や、血液の一滴や

筋肉の一筋や、思念の一介や

思惑の一点や、希望の一念や

詰まり

自分を形成する部分の

一つ一つに、錘のように

凝りや、滓や、澱みや、錆や、綻びや、爛れや、

腐れや、目詰まりや、が生じてゆく事

それで、それが、

少しずつ動きを奪い、気を瘠せらせ、意を萎えさせ、

活力を細らせてゆく

きっと

老いの道順とは

その何れかの、項目や細目に当て嵌まりながら

そんな風に下り道を

当たり前のように、本然のように

終点までの道程を、辿ってゆく事

コメント (2)
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