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降って来るもの

写真と散文とぽえむ

鉛筆とball penと万年筆

2021-01-24 21:25:55 | 詩22

鉛筆とball penと万年筆

 

空無は空無の儘に放置して

ball penのような

硬質の時間をただ見送る

 

ほんとうは

柔らかな鉛筆書きの感触に

出合いたいのだけれど

鋭い波長の山が続くような

張り詰めた無の流れが

心を丸ごと呑み込んでゆく

 

尖りの上の虚空では

罅割れに恐れ慄き

鯱張り

ただ身動ぎもせず時間を遣り過ごすのだ

 

ああ,鉛筆の穏やかな波長に導かれ

ゆったりと

言葉を弾ませたいけれど

今朝のball penは想いを張り詰め

時折inkが掠れたりして

寒々とpaperを傷つけるのだ

 

滞りなく波形が整えば

やがて,blueblackを纏って

活き活きとメロディーを奏でる詞達も

息詰めて

空無の緊張に潜んでいる

 

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言葉考-海に空に-

2021-01-24 05:27:40 | 詩22

     

 

      言葉考-海に空に-

 

kotobaは万人に共通の持ち物だから

そこに,意味や意義を吹き込むのは

使うhitoの,それぞれの生き様と

 扱いの力量に委ねられている

きっと,浮き沈みが生じ

貴賤のヴェールの選別が有り

 軽重の責任も付加される

深浅の機微や

幾種もの情感の役割も担うので

安易に取り扱っては綻びが出る

 いつでも

自覚と自戒の天秤を胸に置いて

バランスを平衡に保たねばならない

 それでこそ

languageは海になり,空になり,

森になり,大地となって

各々のinochiの背景を彩る

 

     一世一代

 

一世一代の詩を書きたい

此れから書ける分と

今まで書いてきた分と

未来に在るだろう分も含め

一堂に介した詩編の中から

僕の代名詞に成り得る

一世一代の一篇を選択したいけれど

 それぞれのpoemは

anataの胸でこそ脈打つもの

hitoの中でこそ呼吸するもの

 一世一代のポエムを奏でたいけれど

そのutaを聴くのは

anata方しか居ないから

 詰まるところ

一世一代を選出する権利は

自身にはない様なのだ

 幻聴のように

何時か何処かから

誰かの回答が届いたら

それが正解だとするしかない

 詰まるところ

anataの胸に響くkotoba達のメロディーこそが

僕の一世一代に成るという訳なのだ

 

     羅針盤

 

inochiの航路の航海には

 きっと

それぞれの船乗りに必要不可欠の

羅針盤が常備されている

 けれど

経験不足や知識の乏しさや

技術の未熟さで

 ときどき

瀬戸際を余儀なくされる

 更に加えて

天候不順や適応性の欠如や

意図せぬ障害も持ち受け

航路も航海も

 なかなか

順風満帆という訳にはいかない

 それでも

どんな仕様に陥っても

諦めることは無い

嵐は凪に成るかも知れぬ

誰かの船が来てくれるかも知れぬ

 人生航路を亘るものは

目的の港に接岸するその時まで

Polarisを胸に宿し,只管に櫓を漕ぎ

全力でスクリューを回すのだ

 それでこそ

胸張って航海のperiodを迎えられる

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