「ンジャナ」って、知ってますか?
「ンジャナ? それって、なんじゃな?」という人も少なくないはず。「ニガナ」と言いかえれば、わかるでしょうか。漢字で書けば「苦菜」です。
苦瓜(にがうり)の「ゴーヤー」と同じく「苦」の字が付いているのに、ゴーヤーが全国区の知名度なのに比べ、苦菜はウチナーンチュでも知らなかったり。
この「ンジャナ」はやっぱり苦いのだけど、ゴーヤーが「にげー」という感じだったら、ンジャナのほうは「にがっ」という感じで、ほろ苦いと言ったらいいのかな。
ンジャナは野菜というよりは、ただの草に近いんです。だから、昔の人は原っぱや浜の岩場に自生するのを摘み取って利用したとか。また、薬草としても活用されていたぐらいですから、健康のためにも、もっと食卓に乗せたいものです。
地域によっては、ンジャナバー、ンギャナバー、インガナ、ヌンガナなどさまざまに呼ばれますが、とっても親しみのある姿と味を持っています。
食べ方は、いかすみ汁、魚汁、チムシンジ(レバーのお汁)などに入れたり、みそ和え、炒めものにもしますが、一番ポピュラーなのが「苦菜の白あえ」でしょう。ウチナーグチでは「ンジャナスーネー」などと言います。
つくり方は超カンタン。水切りした豆腐をつぶし、塩・粉末ピーナッツ・かつお粉・マヨネーズを加えて混ぜ、あえ衣をつくり、細く切った苦菜とあえます。あるいは、食べる方が自分であえるように盛り合わせておいてもよいでしょう。
小さな苦菜の花は黄色でかわいいですよ。
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