嘉門、昨年の3月10日に入った「猿之亟」の隣にある。
写真の通り渋い店である。
写真は食後でもう剥がされてるが、とん汁、まぐろ刺身・・1000円とさらさらと書かれた半紙が貼ってあった。
本来、酒の店である。
店に入ると客は一人で若い女性が本を片手に食事をしていた。
座って待ったが店主が出て来ない。
少し待って声をかけると、出てきてはいと返事があった。
他にメニューもないので、それで良いのだろう。
この後、客が来たがもう終わりましたと言っていたので、私が最後だったわけである。
あるものがなくなったら終わる、普通のことだが。
食事を終えて「ごちそうさま」と奥に声をかけると「そこに置いてって下さい」と返ってきた。
山本一力の本が何冊も飾るように置いてあった。