イベントの記録は こちら
今回八ヶ岳のフクロウ巣材から、これまで検出されなかったコウモリの頭が出てきました。長さは20mmくらいです。こんな小さなものを見て、なんでネズミでなくコウモリだと言えるのか、と思うのは当然です。これが検出された頭部です。頭と下顎を分けました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/80/0dbde65741128ba8bc2f8b0246a48b8d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/ff/a6d2e01d2a0fb6532f73703377affe2e.jpg)
頭骨
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/b7/0adda4ae568a3f6261915e47962a3a99.jpg)
下顎骨
これがアカネズミの頭部です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/ee/3e777dcfd256ad3aa6a7d47e500adc3f.jpg)
アカネズミ頭部
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/78/a161e3a6d653646e3e79a31fe04f0c12.jpg)
アカネズミ下顎骨
一番大きな違いは切歯(前歯)です。ネズミは齧歯類(げっしるい)、つまり齧(かじ)る歯をもつ哺乳類というくらいで、切歯がいようとも良いほど発達しています。その切歯が頭からも下顎からも伸びているのがわかります。コウモリにはこれがありません。
また、下顎がネズミでは強い力で噛むために、臼歯が中央にあり、左右にも幅があります。ですから切歯と臼歯の間に広い隙間があります。これに対してコウモリでは切歯と臼歯はほぼ連続的です。そして印象的なのはキバ(犬歯)がよく発達していることです。頭骨の前方にある犬歯は長く鋭いものです。また下顎の臼歯も山脈のように鋭く尖っています。これは昆虫など動物食をするので、獲物を捉え、切り刻むためです。
私が調べた限り、テングコウモリに一番似ているようです。もしそうなら、こんなコウモリです。これをフクロウが飛びながら捉えたと思うと、ちょっと感動的です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/f3/8fccacd723bc34f3e2531ae73adae336.jpg)
http://egf.air-nifty.com/forest/2015/09/2015-09-14.htmlより
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/af/a1c5a349f4a360d8f563ac338217cce3.jpg)
http://vacant-sky.jugem.jp/?day=20121006より
今回八ヶ岳のフクロウ巣材から、これまで検出されなかったコウモリの頭が出てきました。長さは20mmくらいです。こんな小さなものを見て、なんでネズミでなくコウモリだと言えるのか、と思うのは当然です。これが検出された頭部です。頭と下顎を分けました。
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頭骨
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下顎骨
これがアカネズミの頭部です。
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アカネズミ頭部
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アカネズミ下顎骨
一番大きな違いは切歯(前歯)です。ネズミは齧歯類(げっしるい)、つまり齧(かじ)る歯をもつ哺乳類というくらいで、切歯がいようとも良いほど発達しています。その切歯が頭からも下顎からも伸びているのがわかります。コウモリにはこれがありません。
また、下顎がネズミでは強い力で噛むために、臼歯が中央にあり、左右にも幅があります。ですから切歯と臼歯の間に広い隙間があります。これに対してコウモリでは切歯と臼歯はほぼ連続的です。そして印象的なのはキバ(犬歯)がよく発達していることです。頭骨の前方にある犬歯は長く鋭いものです。また下顎の臼歯も山脈のように鋭く尖っています。これは昆虫など動物食をするので、獲物を捉え、切り刻むためです。
私が調べた限り、テングコウモリに一番似ているようです。もしそうなら、こんなコウモリです。これをフクロウが飛びながら捉えたと思うと、ちょっと感動的です。
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http://egf.air-nifty.com/forest/2015/09/2015-09-14.htmlより
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/af/a1c5a349f4a360d8f563ac338217cce3.jpg)
http://vacant-sky.jugem.jp/?day=20121006より
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