玉川上水みどりといきもの会議

玉川上水の自然を生物多様性の観点でとらえ、そのよりよいあり方を模索し、発信します

スタッフ・参加者の感想

2022-01-16 18:42:52 | イベント
リー智子(主催者)
主催者からの感想。
 今回は、玉川上水の生物多様性、生き物のつながりについて、今まで講座に参加したことのない子供たちに伝えたいと思い、たくさんのチラシを近隣の小学校に配布しました。そのおかげで、あたらしいこどもたちが参加してくれました。 

チラシ

 高槻先生は、麻布大学の元教授であり、いのちの博物館創設に関わられた科学者です。最も大切なこと・専門的なことを、簡単な言葉で教えることができます。一回一回が貴重な機会なので大切に企画しています。
 今回は、環境の変化に適応して食べ物を変えていくフクロウのことを、巣に残された残骸から調査していくという調査の一部を子供達と一緒に行いました。子供達は、緊張しつつも楽しく、骨掘り出し作業に没頭していました。わずか数ミリの歯を見つけたのには驚きました。
 フクロウの音の出ない羽の秘密、林と原っぱにいるネズミの歯の違いは食べ物によること、耳の穴がずれていることで獲物の位置を正確にとらえる能力など、いろいろと学べました。
 展示物、お土産、フクロウ博士認定証の授与など、工夫満載で、楽しさ倍増、満足そうに帰っていく子供達を見送り、コロナ禍でも少人数で行えたのは良かったなと思います。引き受けてくださった高槻先生、集まった子供たち、スタッフの方達に感謝しています。

歯の違いを実際に見れたのが、私には収穫でした。
アカネズミの歯とその説明イラスト

ハタネズミの歯とその説明イラスト

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坂本有加(スタッフ)
 観察会から数日後、「えのき茸」と明太子の和え物を食べていたときに、「えのき茸」が「先っちょぼうず」にそっくりだということに気付きました。特に小さい「えのき茸」で傘が閉じているのがネズミの骨と同じくらいの大きさで、色も白くてよく似ています。もしも、この骨のことを「大腿骨です。丸い部分は大腿骨頭と呼びます。」と教わったら、きっと「えのき茸」を見ても骨のことを思い出さなかったと思います。高槻先生のスライドで骨に顔と腕がついている絵を見て、かわいいあだ名を覚えて、小さなネズミの骨を沢山見て、完全に「先っちょぼうず」がインプットされていたため、意外なところで思い出してクスリと笑ってしまいました。
 前半に座学の時間があり、子供も大人もスライドを見たりお話を聞くのに集中している姿が印象的でした。以前のフクロウ講座の時も(その時はもっと広い教室にもっと大勢が来ていたと記憶しています)、皆さん真剣に聞き入っていました。そうさせるのは、高槻先生のスライドと話術の力はもちろんありますが、フクロウの持つ、人を惹き付ける魅力なのかなと思います。
 今回は初参加の方が多かったと聞きました。フクロウのお話を聞いて標本も見るけれど、実際にはネズミの骨を調べている時間が長く、ネズミを知ることで捕食者であるフクロウを知る時間になっていたと思います。生物調査は巣材や糞や足跡等、生き物そのものではなく痕跡を調べることも多いですから、「生き物を調べるって、こういうことなんだな」と理解が深まる機会になったら、携わる者として嬉しいです。スタッフとして参加すると自分の知識不足を反省することもあるのですが、皆さんから質問もたくさん出て、楽しそうに過ごしている姿を見て嬉しかったです。


+++++ 参加者 +++++
今田絵眞(中1)

高槻先生、楽しい授業をありがとうございました。聞いていて凄く面白く、興味深いお話でした。もとから生物には興味があったのですが、また新しく知識の枠を広げることができ、行って良かったと思っています。この度は本当にありがとうございました。機会があれば、また楽しい授業を宜しくお願いします。

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今田晴志郎(小2)
こんなに骨が集まるとは思わなかったです。骨に、ひとつひとつに名前をつけておもしろいなと思いました。「歌うおじさん」がいちばんおもしろかったです。嬉しかったことは、おみやげがあったことです。いっぱい教えてくれて、ありがとうございました。

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今田亜矢子(母)
 今回子どもが学校からチラシを持ち帰った時に、生物が好きな子どもたちとフクロウ好きな私は、これは参加しなければ!と飛びついて、早速申し込みをさせていただきました。
 楽しみに待った当日でしたが、実際先生の講義を受けると本当に面白くて、色々なことを知ることが出来、大人の私でもワクワクしながら楽しい時間を過ごすことができました。そして身近にある自然のことを、今までよりももっと知りたくなって、家に帰ってからも、先生に質問してみたいあれこれを思い付いてしまうくらいでした。また機会があればぜひ高槻先生のワークショップなどに参加したいです!沢山子供たちの質問にも答えてくださり、本当にありがとうございました。

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・子ども
 とても楽しかった。骨を探すのは、宝探しみたいでわくわくした。骨の名前が面白かった。「先っちょぼうず」の骨と、「歌うおじさん」の骨は組み合わさって動くんだ。骨のことも勉強になった。

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・保護者
 スライドや標本を使っての説明が分かりやすく、子どもも興味深くお話を聞いていました。骨を探すのは初めての体験で、子どもだけでなく、大人も真剣に取り組んでいました。貴重な体験で、受講してよかったです。ありがとうございました。この度のイベントではお世話になりました。高槻先生のブログも嬉しく拝読しました。ご紹介下さったいのちの博物館、今は平日のみ開館のようですので、春休みに子どもと訪れたいと思っております。

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清水柊弥
 今回でネズミの細かい骨格や、フクロウの羽の形などを知ることが出来ました。ふくろうが夜に狩りをすること、首の可動域が広いことは知っていましたが、リンゴ畑でネズミの駆除に活躍しているとは驚きでした。勉強になりました。

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清水柊弥の母
 貴重な体験でした。高槻先生、スタッフの方々、丁寧にご対応下さり大変ありがとうございました。学生(四半世紀前…)に戻ったような気持ちになり、私自身もとても楽しかったです。

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熊田宇里(小5)
骨に興味があって、骨の人体模型を持っていたからそれに当てはまる骨が沢山あって面白かった。フクロウが夜は目が見えなくて音で見ることや、ネズミが思っているより小さいのでびっくりした。

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熊田真弓(母)
小さい骨を拾う小さい視点から、環境のことや生態系のことなど広い視点までを、あだ名をつけたり子供にもわかりやすく説明してくださったので、親子で共に楽しめました。ありがとうございました。

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新村家族
今日はフクロウの会ありがとうございました。今回は色々なご配慮の中、参加出来たことに感謝です。感想を送ります。

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・新村(父) 
フクロウの出した物から、こんなに多くのネズミの骨がでるとは驚きでした。人間とネズミの骨の形の違いがみれて面白かったです。骨の形の特徴を子どもにあわせて教えてくれて分かりやすかったです。また参加したいです。

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・新村そうすけ 「バイオリン」、「歌うおじさん」、「坊主あたま」とか名前が面白かった。ピンセットで歯を抜いた。毛がいっぱいあった。貰えるとおもってたから残念だった。

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・新村(母)
お勉強会後のご報告ありがとうございます。参加出来なかった母も、おかげさまで勉強になります!

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巣の中からあんなにも骨が出ることと、思ったよりもネズミの骨が小さく驚いた。
顎の骨の形でネズミの種類がわかることが理解でき、住んでいる地域で骨の出方が異なることが理解できてよかった。

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1 コメント

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Unknown (保護者・子供)
2022-01-30 19:02:43
巣の中からあんなにも骨が出ることと、思ったよりもネズミの骨が小さく驚いた。
顎の骨の形でネズミの種類がわかることが理解でき、住んでいる地域で骨の出方が異なることが理解できてよかった。
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