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玉川上水みどりといきもの会議

玉川上水の自然を生物多様性の観点でとらえ、そのよりよいあり方を模索し、発信します

活動記録 

2024-12-31 07:19:57 | 活動記録
2024.12.19 玉川上水連絡協議会で発表 こちら
2024.12.19 東京都に玉川上水の調査要望書を署名とともに渡す。こちら
2024.11.13 井の頭公園で群落調査実習 こちら
2024.11.7  津田塾大学の林にフクロウの巣箱かけ こちら
2024.11.5  小林小平市長に玉川上水の生物調査の署名活動の報告 こちら 
2024.10.18  小金井で西田先生(中央大)と観察 こちら
2024.10.8-10.20 カフェ・シントンで展示 こちら
2024.6.17 「七夕の日、東京が変わる!−蓮舫さんとともに多摩地域大集会」で発言 こちら
2024.6.16 学習会「小平の玉川上水が危ない 4」 こちら
2023.12.3 学習会「小平の玉川上水が危ない 3」 こちら
2023.9.1 東京都庁の水道局に質問状を持参するも拒絶 こちら
2023.8.20 学習会「小平の玉川上水が危ない 2」 こちら 動画
2023.7.20 史跡玉川上水整備活用のための作業説明会(小平市・立川市域) こちら
2023.7.14 東京都建設局北多摩北部建設事務所を訪問 水口 高槻
2023.7.10 坂上多津夫氏(元津田塾大学職員)に話を聞く会を開催 こちら
2023.6.2 分断道路を考える集まりを開催 こちら
2023.5.7 シンポジウム「小平の玉川上水が危ない」を開催 こちら 動画
2022.10.4 水道局の説明会に参加(高槻)。こちら
2022.10.3 玉川上水の柵設置についての要望書(こちら)を提出しました。
2022.10.3  緑地事務所職員と新しい柵の現地視察会を行いました。
2022.7.9 三鷹市区域の玉川上水整備に関する説明会 報告鈴木
2022.7.9 史跡玉川上水整備活用のための作業説明会(大塚)こちら
2022.5.18 玉川上水の新しい柵について東京新聞が取り上げました。こちら
2022.5.15  新しい柵についてのアンケートを実施しました。こちら
2022.5.9 「玉川上水の樹林の有無と土壌流失について」をまとめました。こちら
2022.5.1 小平の新しい柵を見る観察会を行いました。こちら
2022.4.26 本会が実施した玉川上水についてのアンケートがまとまりました。こちら
2022.4.7 高槻が広報誌「アサココ」に「玉川上水の野草たち」というシリーズをはじめました。こちら
2022.1.31 『玉川上水の野鳥と緑地』パンフができました。こちら

玉川上水緑の保全事業 都・区市連絡協議会 報告

2024-12-21 09:37:00 | 活動記録
2024年12月19日
玉川上水緑の保全事業 都・区市連絡協議会

次第は以下の通りです。

この会は玉川上水のあり方を東京都と市民が話し合いながら決めることを目的とするそうです。初めに水道局から事業報告があり、参加団体からの発表がありました。
 私は、まず玉川上水4ヶ所での鳥類調査の論文(高槻ほか 2023)の紹介をしました。


比較した4箇所


4カ所の景観

樹木調査では小金井が桜だけになったことを強調しました。
その多様度は極端に単純です。

そしてそのことは鳥類の個体数に如実に現れていました。
 個体数だけでなく、鳥のタイプ分けをすると樹林性の鳥は小平と三鷹に多く、杉並や小金井ではドバト、スズメのような都市でも住める「都市オープン型」が多いことがわかりました。


 続いて杉並での放射5号線の影響についての論文(大塚ほか 2023)を紹介しました。

 玉川上水は杉並地区で人見街道と交差しますが、ここに2019年に放射5号線ができました。


 次の図は、この協議会にも参加しておられる大塚惠子さんたちが調べた鳥類の個体数とタイプわけで、これから工事後に鳥類が激減したことがわかりました。


 この2つの論文をもとに玉川上水は鳥類にとって適した生息地であること、樹林の状態が鳥類群集に大きい影響があることを指摘し、そうであるから東京都にとって価値あるこの玉川上水の自然を破壊しないでほしいと主張しました。



 その後で、玉川上水ネットの鈴木さんが、世界遺産への動きが力強く進んでいるという報告をされたのを頼もしく感じました。

 質疑の時間があったので、水道局が説明した中流域の管理のうち、小金井の桜並木部分について発言しました。
「樹林を伐採することは、地表に直射日光が当たる状況を作ることです。このことは植物生態学的に次のことが起きることになります。1つはワレモコウやツリガネニンジンのような草原性の野草が増えるということで、これはプラス面です。一方、クズやアザマネザサのような藪を作る植物がはびこるとともに、セイタカアワダチソウのような外来種が繁茂します。これはマイナス面です。海抜をすれば、この相矛盾することが発生するので、管理としては難しいことになります。藪状態の植物は低頻度の草刈りでは抑制できず、景観的には不評を呼ぶことになります。したがって、そういう管理をする以上は、年4回以上のきめ細かい刈り取りをする覚悟が必要になります」
という内容です。

 去年この協議会で発表を聞いた時、市民からの声のほとんどはお礼やお願いだったと思いました。その時、私はそれでは、東京都は「市民の声を聞いた」ということにし、自然破壊である道路工事などもそれを通過したという「アリバイ作り」になってしまうという危機感を抱きました。しかし、今年は「こだま」の刑部さんのような厳しい発言(小金井では皆伐により外来種などが繁茂して特定の昆虫が激増し「外来昆虫の繁殖場」になっているなど)もありました。私は論文紹介という形をとったので、ただお願いをするというのではなく、客観的なデータに基づき、樹林管理が鳥類に影響することを示しました。つまり、私が主観的要求をしたのではなく、学会が内容を評価したことに基づく発言をしたということです。こういう客観的評価を提示することで、一種の緊張感が生まれることを期待してもいいと思いました。
 私は残された玉川上水の自然が道路などによってこれ以上破壊されたくないと主張しましたが、これは開発側からすれば
「生き物好きの人の言い分はわからないではない。しかし都市は住民の利便性を優先する空間なのだから、そういう人の考えで開発を抑制するわけにはいかない」
となるでしょう。しかしこれは妥当な指摘でしょうか。このことについて、吉村明弘氏(2024)は「都市の緑は誰のものか- 人文学から再開発を問う」という書物の中で重要な指摘をしています。
「都市再開発を問い直すという試みは、変化を否定し、とにかく昔のものを尊重するノスタルジーとして受け止められることが多い。(中略)しかし、都市開発を問うことは、本来の都市の姿について考えることである」と。そして「現代社会は将来世代に良好な環境を残す責任がある」と続けています。
 私たちは決して頑なに「あらゆる変化をするな」と主張しているのではありません。次世代に良好な都市緑地を引き継ぐためには、人と濃密に関わりを持つ自然である都市緑地であるからこそ、その特性を正確に把握し、慎重に管理をしなければならない - 私たちの世代にはそ雨する責任があると考えているのです。さもなければ、次世代から「あの時、なぜ建設反対をしなかったの?」と問われるに違いありません。

文献
大塚惠子・鈴木浩克・高槻成紀. 2023. 玉川上水の杉並区に敷設された大型道路が鳥類群集に与えた影響. Strix, 39: 25-48. こちら

高槻成紀・鈴木浩克・大塚惠子・大出水幹男・大石征夫. 2023. 玉川上水の植生状態と鳥類群集. 山階鳥類学雑誌 (J. Yamashina Inst. Ornithol.),55: 1-24. こちら

吉村明弘(2024)将来世代にどのような都市を残すか. 「都市の緑は誰のものか- 人文学から再開発を問う」(太田和彦・吉永明弘、編著)ヘウレーカ


都庁水道局を訪問

2023-09-04 22:13:17 | 活動記録
都庁水道局を訪問 2023.9.1
高槻成紀

 私たちは小金井の桜並木の復活において樹林伐採が行われたことは問題があるとして関連団体とともに活動をしています。大きい問題は樹木の伐採が小金井だけでなく、玉川上水全体で進められていることで、砂防学や森林科学で定説とされている「樹木は土壌流失を防ぐ」こととは真っ向から違う樹林管理がされています。実際に松影橋近くでは樹木伐採の結果土砂崩れが起きました。
 こういう問題を委員会への質問という形でまとめ、資料とともに東京都水道局に持参しました。高槻と加藤嘉六さんが書類を持参し、都議の漢人あきこさんと岩永やす代さんが同道くださいました。しかし経理部用地担当課の武井豊課長は「委員には渡せない」と拒絶しました。
 高槻は「委員会は都民のためにあるはず、そうであれば都民がする質問が渡せないというのはおかしいではないか」と説明しましたが、課長は「委員会は局にアドバイスするためのもので、質問に答えるものでない」の一点張りでした。

説得する。 左より 岩永都議、漢人都議、高槻、武井課長

漢人都議が強くサポートしてくださり、心強かったのですが、結局態度は変わらなかったので、書類は一部を渡して引き取りました。


書類を渡す。 左より 岩永都議、漢人都議、高槻、武井課長

 その質問に答えるかどうかは委員が判断すれば良いので、手渡すことさえしないというのは東京都の態度として正当性があるとは思えないと感じました。


学習会「小平の玉川上水が危ない2」の記録

2023-09-04 22:02:48 | 活動記録
学習会「小平の玉川上水が危ない2」の記録

高槻成紀

 2023年8月20日に小平市津田公民館で学習会「小平の玉川上水が危ない2」を開催しました。今回は話題が2つでした。

 最初にリー智子さんから挨拶があり、講演が始まりました。

会場のようす

 福本さんは「遊び場としての雑木林~プレーパーク活動から~」と題して、中央公園東側のどんぐり林で、子供を遊ばせた経験を話されました。


講演する福本さん(加藤さん撮影)

 子供が遊ぶことは体力や考える能力を高めることに重要であることを強調されました。ケガをすることも、小さなケガであれば、そのことによって今後気をつけるようになるなど、その子の成長に役立つという話もありました。また河原に近づけない子に訳を聞くと、石がゴロゴロあるので平坦面のように歩けないからだと話したそうです。一方、林を子供が遊ぶ場所としてみた場合、木登りは子供が好きなので役に立つが、枝が高いと遊びにくいこと、イヌシデは枝が折れにくいので適しているなど話されました。林は密生していると枝が高くなるので、木登りには適さなくなります。孤立木は枝が低く、横に張り出すので木登りに適していますが、林にはそういう木はあまりありません。林業では材木を得ることを目的としますが、子供の遊び場として林を考えるというのは新鮮でした。泥の中で遊ぶ子どもたちや、テントの屋根に溜まった雨を落とすことで遊ぶ子どもたち、あるいは土に穴を掘って喜ぶ子どもたちの写真が印象的でした。
 子供が心身ともに順調に育つためには野外で遊び、少しはケガをしたり、ケンカしたりしながら、失敗を重ねることが不可欠です。それはどこでもそうですが、都会では自然の中で遊ぶ機会は限られます。それが小平の玉川上水沿いでは可能になっており、それに参加できた子供たちは幸せだと思います。そのことを福本さんたち大人も「失敗」を繰り返しながら追求してこられたことは素晴らしいと思います。

 私は「玉川上水の野草の価値」と題して、まず玉川上水花マップを作った時の話をしました。その調査では96区画を分担して、「今月の花」として選んだ植物の有無を調べて、充実したデータが取れて、四季の冊子を作りました。



 今はその発展として「花ごよみ」を調べており、その過程で種子植物だけで500種以上が確認されています。これは非常に豊かであることを意味します。こうした調査を通じて、玉川上水が武蔵野の野草が逃げ込むように生育する「レヒュージア」になっていることがわかりました。林に生育する植物の中には早春の限られた時期に開花し、林が暗くなる時には葉もからせてしまう植物があります。私はそれを「たまゆら草」と呼んだらいいと思います。


林の照度とアマナの開花時期


アマナの暮らし方

 これら豊かな野草について、訪花昆虫の調査をしたり、「玉川上水のオリジナル秋の七草」を選んだことなどを話しました。


玉川上水のオリジナル秋の七草

 ここまでの話が「玉川上水の野草の価値」です。しかしそのような牧歌的な態度ではいられないことになりました。
 前からあった328号線計画が、今年になって具体化するかもしれないということを聞いたのです。そこで、生態学者としてこの貴重な樹林が伐採されることの意味を示すべきだと思いました。


小平328号線と玉川上水の位置関係

 328号線の計画は1963年に立てられ、2013年に国が認可しました。その根拠になった「評価書」の生物関係を見ると、当時盛んに行われた「希少種の検討」が行われています。希少種だけに注目することは多くの生物が繋がりあって生きており、全ての生物をセットとして保護しなければならないとする現代保全生態学の立場からすれば間違いですが、その立場を取るとしても、評価する側からすれば希少種があることは不都合です。評価書には希少種としてキンランやニリンソウなどが挙げられています。そしてこれらは移植すれば良いとしています。しかしキンランは寄生植物であり、菌根菌によって樹木から栄養を得ているので、切り離して移植しても定着は困難であることは植物学が明らかにしています。


キンランの移植の説明図

 またニリンソウはレッドデータにあげられていないから「元々あったとは思えず、植栽したと考えられる」としています。しかし「武蔵野の植物」という本(檜山, 1965)にはニリンソウは武蔵野にあるとされているし、我々の花マップの調査でも開花個体だけでも3分の1ほどの区画で確認されており、この全てが植栽と考えるのは不合理です。


小平市におけるニリンソウの生育状態

 また評価書では、伐採による樹林面積の減少は全体の3%に過ぎず、周りに良い樹林が残るから問題は少ないとも書いてあります。しかし緑地の価値を面積だけで評価することも間違っているし、福本さんが紹介されたように、その場所に人の活動の歴史があることを無視しています。
 このような評価書に基づいて工事が認可されたことは大きな問題です。



 東京都が紹介する工事後の予想図では幅広い道路が玉川上水を横切っています。これを道路側から見れば、便利になることは間違いありません。しかし私はこれを玉川上水の側から見ます。そうするとこの道路がいかに甚大な破壊をするかがわかります。


 思えば、戦後の、我々の親世代から我々を含む日本人は、自然の側から開発を見たことがあるでしょうか。しかしこれからは、そういう見方は正しくないことに気づく人が増えるはずで、すでにその兆しは見られます。もしこの認可に基づいて工事進められたとすると、玉川上水の歴史に汚点を残すと思います。そうなれば、私たちはこれからの世代に失望を残すことになります。私は、それはすべきではないと思います。

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休憩を挟んで、意見交換に入りました。
 「工事を止められる可能性はあるんですか?」という発言がありました。これに対しては「残念ながらほぼない。関係部署に行って説明を聞いたが、この段階で覆った事例はないと言われた」と答えました。
 行政側の立場がわかるという方から、この工事は100%進められる、東京都は面子をかけて必ず道路をつけるという発言がありました。実際、町田まで開通し、埼玉側も同様だということです。可能性としては「条件闘争」として、できるだけ自然への影響が小さくなることを提言してはどうかと発言されました。そして建設の専門家などを取り込んだネットワークを形成してはどうかとの提案がありました。
 1964年の東京五輪の時に、「環7」の拡幅工事があり、問題なしと説明されたが、工事後は騒音がひどかったという発言もあり、その方は小平の玉川上水で撮影したというコノハズクの写真を持参され紹介されました。

 残念ながら、時間切れのようになりましたが、積極的な発言があり、私たちの今後の活動に有益でした。

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 アンケートの自由記述を読むと、多くの人が2つのことを書いていました。ひとつは花マップなど生物学的に正確なデータが蓄積されていることへの驚きと賞賛です。私は大きな声で主観的な主張をすることよりも、粘り強く事実を積み重ねることが力になると考えているので、そのことが評価されたことを嬉しく思いました。
 もう一つは、行政に明るい方の「道路は100%できます」という言葉へのショックです。そうではあろうと思いながらも、なんとか見直してもらいたいと思っている多くの参加者は、現実を突きつけられた気持ちだったと思います。ただ、その人は「東京都はメンツにかけて道路を通します」と言いました。では東京都のメンツとは実際だれがメンツを潰すことでしょうか。また、そのメンツのために樹木が伐採され、そこに生える野草やそこに住む野鳥などの生き物がいなくなるとすれば、生き物の側から物事を見るようにしてきた者からすると、まったく理不尽としか言いようがありません。

 協力いただいたスタッフの皆様に感謝します。





史跡玉川上水整備活用のための作業説明会 水口和恵

2023-09-04 21:57:27 | 活動記録
史跡玉川上水整備活用のための作業説明会(小平市・立川市域) 
記録メモ(水口)
日時:令和5年7月20日(木)19時~
場所:中央公民館視聴覚室
参加市民:5名+水口

次第:水道局境浄水場長挨拶
水道局、東京水道(株)、小平市(水と緑と公園課、文化スポーツ課)、立川市 自己紹介

1.樹木処理作業等について
 ・伐採は赤テープ、強剪定は黄色テープ、剪定は青テープを貼る。

2.史跡玉川上水整備活用計画検討委員会の設置について(*水口はここから参加)
 ・5月23日に第一回委員会を開いた。令和6年度から16年度が対象となる計画を策定する。
 ・水路、法面の保全、法面補修、サクラの保存と被圧樹木の処理、植生管理(ナラ枯れや、多様性に配慮した管理)、地元自治会との連携、などに基づく活用整備を規定する。

3.質疑応答
問:鷹の台自治会のユノキさん:新堀用水は小平市など、管理主体がいろいろでわかりにくい。どんな対応をしているのか。
答:昨年度は、中流部18㎞の環境調査や樹木医による樹勢調査をした。その結果、ナラ枯れの(?)被害木が800本あまりあり、今年度は、それらの樹木の根株の腐朽診断など詳細調査をしている。それらの調査に基づき、枯死した木や、不健全な木、周辺住宅等への影響、警察等からの連絡、などで樹木処理を行う。
問:江戸東京学び舎ユネスコクラブのクボタさん:月に1回、玉川上水の自然観察会をしているが、下草刈りで貴重な野草が刈られていることがある。専門知識をもたない人が刈っているのか。
答:小平市では、毎年11~12月に下草刈りをしている。貴重な野草があれば、具体的な場所を東京水道(株)か境浄水場に知らせてほしい。
問:鷹の台自治会の方:樹木の周辺住宅への影響に配慮してほしい。(スライドで紹介された)小桜橋下流では、緑道の桜が斜めになっていて危ないのではないか。台風対策の意味もあり、樹木の高さに気を付けてほしい。
問:近所で、枯れたナラの枝が路上に落下した。これで3回目。現在、ポールを立てて、伐採の方向で作業中だが、危ない枝は取り除いてほしい。
問:玉川上水での作業を示す黄色い看板は、美観上よくない。
答:作業期間のみの掲示で、すぐ取れるようなものにしている。
問:岩井さん:羽村から浅間橋まで歩いた。橋が105あり、橋から玉川上水の深さを赤外線で(?)測ったところ、小平区間が、5~7.5mで、他区間より深いにも関わらず、柵の高さが60㎝くらいでまたげる状態である。今年4月には、東小川橋のところで亡くなった方がいる。今日の午前中に、西部公園緑地事務所にも行ってきたが、他市区間の柵は、一部高さ80㎝のところもあるが、ほとんど110㎝ある。小平区間は、橋の上から水面が見えず、高さが感じられない。東小川橋では対岸も見えず、そのために発見が遅れたということもある。これまでも、年1回くらい落下事故がある。水面が見えない部分は、危険性を認識できるように刈り取ってほしい。
答:眺望の確保は、整備活用計画でもうたっており、刈ることは検討したい。
問:クボタさん:柵については、反対運動があったのか。小平市部分はなぜ低いのか。
答:水と緑と公園課:小平市部分の柵を設置した当時は、現在と基準が異なっていたのではないか。
問:クボタさん:安全管理には反するが、柵が低いから、例えば柵を乗り越えて昆虫をつかまえて子ども達に学習させる、などもすることができており、難しい面はある。
答:水と緑と公園課:小平監視所の下流部分は、高さ110㎝の柵になっている。状況を見て、都建設局が対応していくと思う。
問:鷹の台自治会の方:高さ110㎝にしても、越えようと思えば乗り越えられる。史跡であり、景観重視の観点から、自分は今のままの柵でいいと思う。100年先を見据えて残すようにしてほしい。
問:ユノキさん:台風が来た後に、樹木の調査をしている人がいて、聞いたら役所ではなかった。環境重視で、家の前の小さな木も切ることはできないのか。環境にうるさい人ではなく、住んでいる人の意見を聞いてほしい。環境重視で意見を言う団体があるのか。
答:水と緑と公園課:玉川上水の景観に配慮する団体はある。管理主体もいろいろだが、適切な管理方法を検討したい。
問:クボタさん:玉川上水のごみを市民で掃除して取ることはできないのか。
答:小平市部分は特に深くて危険。ごみを見つけたら、連絡してほしい。
問:岩井さん:八左衛門橋?のたもとあたりは、交通事故が起きそうなので、視認性を確保してほしい。山家橋?も、水路の中に木が生えていて、対岸が見えないので、対処してほしい。
答:視認性の確保は検討したい。