玉川上水みどりといきもの会議

玉川上水の自然を生物多様性の観点でとらえ、そのよりよいあり方を模索し、発信します

仙川のタヌキ 5/17

2020-05-17 21:40:20 | タヌキ

5/17

センサーカメラのデータを回収しました。下水管から降りる、戻ってきて登るを繰り返していました。夕方19時過ぎから動き始め、翌朝の4時まで動いていました。巣の中の滞在時間は1時間くらいが多いですが数分も2時間以上もあり、ばらつきがありました。外出時間のばらつきはそれ以上ありました。

 動画を見ながらそういう記録をつけていましたが、ハッとする動画がありました。15日21時に小さな赤ちゃんダヌキが地面に落ちてもがいていました。母親(仙子)が出かけている時でした。ドキドキしながら次の動画を見ると、仙子が戻ってきましたが、下水管は見向きもしないで早足で通過し、すぐにその子を加えてひらりと下水管に入りました。ほっと胸をなでおろすと同時に感動しました。

 

落ちた子ダヌキ

子供をくわえて戻ってきた仙子

 さらに驚いたことにその後17日4時にまた子ダヌキが落ちて、15分後にまたくわえられて戻ってきました。やんちゃな子ダヌキに仙子も気が休まりません。

また落ちた子ダヌキ


子供をくわえて下水管にジャンプしようとする仙子

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仙川のタヌキ 5/16

2020-05-16 21:27:39 | タヌキ
5/16
名前は「仙子」
 下水管から降りてから左に歩いていくショットを3枚紹介します。これを見ると、3枚とも同じ個体だとわかりました。といういのは尻尾に特徴があるからです。3枚とも尻尾の中央部が盛り上がってから先に向かって急に降りて「富士山型」になり、裾野が伸びます。写真で矢印をつけました。そこでこのタヌキに名前をつけることにし、おっぱいをやっていたからメスと考えて、「仙子」と呼ぶことにしました。
「仙子」の尻尾
 
 そこで、ネットでタヌキの写真を調べてみると、ほとんどは正面向きで尻尾が写ったものは少ないのですが、6枚を見つけました。それを見ながら全体の形、黒い毛の分布などをみると仙子と同じものはいませんでした。
 
いろんなタヌキ。尻尾に注目。
 
 
タヌキの尻尾 写真をもとに特徴を描く
 
 なお、昨日拾った糞を水洗したところ、サクラの種子が出てきました。これを含め、何を食べていたか、今後分析するつもりです。
 
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仙川のタヌキ 5/15

2020-05-15 21:26:45 | タヌキ
5/15
 動画を見るとほとんどの場合、下水管から降りてから左側(西側)に歩いて行ったので、そちらを丁寧に歩いてみることにしました。ナガバヤブマオやヒメジョオンなどが生えているだけで、タヌキの食べ物になるようなものは見当たりませんでした。「でも、何度も降りて西側に来たのだから、糞はしているはずだ。もしかしたらため糞が見つかるかもしれない」と思っていたら、まさにそれがありました。
 
見つかったため糞
 
 ここは下水管から距離は150mほどですが、その間ずっと壁面は鉄板で、タヌキが上下できそうなところはありませんでした。
 さらに歩いていくと、大きな道路とぶつかり、そこでは川底が少し上がって地面との差が1.1mほどになりました。タヌキがひとっ飛びするには高すぎますが、鉄壁に比べればずっと可能性があると感じました。道路の下は長いトンネルになっていました。
 
 
北大通との交差点とトンネル
 
 ここまででわかったことを整理しておきます。
 
- タヌキは下水管の奥で巣を作って子育てをしている。
- タヌキは夜8時頃から動き出し、3−5時間間隔で巣を離れる。
- ため糞が確認された。
- タヌキが上下できる場所は限られるが、逆に人が降りることもほとんどなく、タヌキにとって安全という意味では利点がありそうだ。
- しかし食物確保はどうなっているか不明である。
 
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仙川のタヌキ 5/14

2020-05-14 21:25:42 | タヌキ
5/14
 タヌキのことに興味を持って津田塾大学で一緒に調べたりしている棚橋さんと豊口さんに連絡したら、ぜひ一緒に行きたいということで朝10時頃訪問しました。そのつもりで見たら、下水管にタヌキの足跡がついていました。それに耳を近づけていた棚橋さんが
「おっぱいを吸っているような音が聞こえる」
と言います。私も耳をそばだててみたら、確かに他には考えにくいような音が聞こえました。
 動画は順調に撮れていました。後で調べてみると、3時間から5時間の間隔で巣に戻ってきていました。
 
センサーカメラの記録を確認する

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仙川のタヌキ 5/13

2020-05-13 21:22:46 | タヌキ
5/13
 朝出かけて、センサーカメラを置いてきました。夜の9時過ぎに確認したら、8時過ぎから3つのシーンが撮影されており、そのうちの1枚に驚きました。タヌキが写っており70cmもある下水管にヒョイと軽々と飛び上がって入ったのです。次の写真はその後で撮れたものですが、画像が明るくみやすいので紹介します。
 
朝の5時に巣のある下水管に入ったところ。
 
 12日に子ダヌキの死体があるのではないかと思って丁寧に探しましたが、見つかりませんでした。でも、この動画を見て、親がくわえて下水管の中の巣に連れ帰ったのはほぼ間違いないと思いました。
 
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