11月26日に今月2回目の観察会をしました。今回は切り株の年輪の読み取りをしました。
鷹野橋の近くにムラサキシキブの果実がきれいな紫色になっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/b3/f836b1d0a3ade877b2c0693c69ad5888.jpg)
ムラサキシキブ
踏切のところにはシャクチリソバが咲いており、一部に果実がなっていたので「ソバ」が3稜形を示すことを説明しました。
中央体育館のところでスイカズラの説明をしました。ホワイトボードに「忍冬」と書きました。「スイカズラのことをこう書きますが、冬の間、緑の葉をつけてなんとか冬を越すということだと思います。この枝先には楕円形の葉がついていますが、下のほうに葉は深い切れ込みがあります」
「あ、ほんとだ」
「なので、知らないと違う植物の葉だとまちがえますが、よく表面の毛のようすなどを見ると同じものであることがわかります。玉川上水には柵があるのでつるとして上に伸びていますが、じつは林の下にたくさんあって、横に伸びています。からまれるような上に伸びたものがあるとスルスルと上に伸びるわけです」
見るとウグイスカグラがあったので、葉の質感や対生である共通点を説明して
「似ていますよね。どちらも同じLoniceraという属です。」
今日、はじめて参加した人の中に玉川上水を英語で解説する準備をしているという人がいたので
「おもな植物の属名を覚えておくと、海外の人と会話が進みます。北半球では植物にも共通のものが多いから、種の名前まではわからなくても、属がわかっていれば、通じます。そこから共通の話題が広がるものです。ぜひお薦めします。」
「ここにはコナラの木がたくさんありますが、ナラはQuercusといいます。英語ではoakですが、これはよくカシと訳されます。でもこれはまちがいといえばまちがいです。というのはカシは常緑で、漢字では樫と書くので、イメージとしては暗くてどっしりとした木をイメージします。でもoakは落葉で新緑のさわやかな明るい林を作る木というイメージで、カシとは全然違います。
ところでコナラはQuercus serrataといいますが、serrataというのは葉の縁のギザギザのことです。話はずれますが、フクロウの翼にはこの構造があってセレーションserration構造と言われます。これがあるために消音効果があり、それによってネズミに気付かれずに襲うんです。新幹線のパンタグラフにもこれを応用した加工がしてあって音が小さくなっているそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/94/8636f595dba2da7e6e2694d5a7dcf8ae.jpg)
ついでに、ギザギザがないのを全縁といいます。この「全」というのは「まったき」という意味で、人は生きているうちにいろいろつらい体験をしたりしてなかなかまっすぐには生きられないものです。そういう苦労なくまっすぐに生きる私のような人をまったき人というんですよ(笑い)」
「全というのは<全部>などに使われます。すべてという意味ですが、これはひとつもこぼれがない、つまれとりあげかたが完璧、まったきことだということでしょう」
「へえ」
「話がとまりませんから、先に進みましょう(笑い)」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/33/1c5df8f4961b04af24c9c48d0337ee6b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/08/a7ae9cd708cf7296eecaf7a81e0695c6.jpg)
色づく玉川上水の林
久兵衛橋まで行き、下見で見つけておいた切り株の年輪を調べることにしました。はじめに木の年輪の概説をしました。それから、今日の調査の目的を話しました。
「玉川上水は1653年にできたのだから400年近いわけです。上水ですから水を清潔にしないといけないので、木は小金井のサクラをのぞいて伐採され、下生えも年2回強制的に刈り取りをさせられたそうです。戦後は上水の機能を終えて、緑地として木は伸ばすようになりました。だから多くの木は70歳以下のはずです。以前に調べたグラフをみると、たしかに直径50cm以下のものがほとんどなのですが、少しだけこれを上回るものがあります。種ごとにみると、クヌギ、コナラの一部などに太いものがあります。これは戦前からあったと思われ、木はすべて伐り取っていたわけではないように思います。このことは気になっていましたが、今年ここの木が切られたので、年輪を調べることにしたというわけです」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/90/8edc9cff6c2d8d448e363c97ebe5b15f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/d3/2fdaa20af42ac285d45d2433ae70cc4d.jpg)
直径20cmくらいのコナラがありましたが、切り口に透明なプラスチックのようなコーティングがしてありました。切り株が腐らないようにしたのかもしれません。そのため、もともと読み取りにくい年輪が読めないようなので、もっと太いケヤキを調べることにしました。これは周が166cm(直径53cmほど)ありました。中心に小さなクギを立て、そこから凧糸を張り、中心から5本ごとに線を引くことにしました。対岸にも2本切り株がありました。これらは直径49cmほどでした。そのほかにも直径20cmほどのケヤキがあったので、それも調べました。
私が調べた直径20cmの細いものは63本の年輪がありました。まちがいなく戦後のものです。
4本のケヤキに参加者をあてがい、年輪数をかぞえ、5本ごとに中心からの距離を測定してもらいました。これらはすべて60本台でした。切り株の高さを考えると正確な年齢にはならないので、ほぼ同世代と見てよいはずです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/4d/0637ed684fb4b1039a7d961470f868e4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/f4/cd5ebe6d174b2a13be4dcceb1525d204.jpg)
「あー!」
関野先生が声をあげました。どうやらルーペが落ちてしまったらしく、玉川上水の川底に見えました。リーさんが自宅にもどって長靴をもってきました。急斜面を降りて、無事に拾えたらしく、うれしそうな顔をしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/8c/8386267e0de76b37b6e4bb2e2c89307a.jpg)
そこでの作業を終えて下流の鎌倉橋に行きましたが、そこには細い切り株が1本あっただけなので、旧小川水衛所の近くに行き、大きなケヤキを測定しました。これは直径が64cmありました。久右衛門橋のところは急斜面だったので測定しなかった松岡さんに測定を任せました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/de/e18bedc672980673419d68cfae817c38.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/45/5e6499568d6e535bf5f6f9eb4f8df68e.jpg)
結果は年輪が125本もあり、今日の最高齢でした。外側から数えて、30本のところで、
「この辺であの人たちが生まれたんだ」
「この辺で私が生まれて、ここまでくると太平洋戦争、このあたりが大正で、これより先は明治だな(笑い)」
なんだか不思議な気がします。
こうして5本のケヤキを調べました。意外なことに久右衛門橋の太さはずいぶん違うのにいずれも60歳台でした。幹を単純に円形とみなし、中心から半径を計算して、年齢数で割ると1年の伸び(太さの半分)が計算できます。それをみると細いものから年率、1.7mm、3.6mm、3.9mm、4.3mmとじつに倍以上の違いがありました。最後の1本は2.6mmで、やや成長がわるいものでした。環境にさほどの違いがあるとは思えず、その木が明るいところに育ったか、上に大きな木があったために成長が悪かったといった違いによるものと思われます。私は太さと年齢がほぼ直線関係にあると予想していたので、それはまったくはずれたということになります。
ケヤキの測定値
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/c6/ea692b4d8aa2c2bbd48c4956d3bc02e9.jpg)
しかし「戦前も一部の太い木は残していたはずだ」という推察は支持されたことになります。玉川上水にはこれより太いケヤキはあちこちにあります。太さはすなわち年齢ではないとはいえ、直径1mもある木が戦後の70年で育つはずはありませんから、まちがいないと思います。
玉川上水を歩くと赤いテープを巻いた木があります。これは「伐採予定」という意味です。さまざまなことを考慮しての伐採でしょうが、せめて伐採された木の年齢を測定することは記録として残しておきたいと思います。玉川上水の多数派であるコナラやクヌギの20-30cmのものが戦後のものであること、例外的な太いものは戦前のもので、それがどのくらいのものかを知りたいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/c8/de2cb24eb16ab14c66c164ae570bc6b7.jpg)
伐採予定の赤テープ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/b9/c7c7af01229e277df0aece56f69c7506.jpg)
鎌倉橋から
歩きながらの雑談で「殺す」ということが話題にのぼりました。関野先生は「いちからカレー」プロジェクトをしておられますが、それがテレビに放映されたとき、菜食主義者から動物を殺すことを批判されたそうです。そのこと自体というより、放映したことへの批判だったそうですが・・・。それに関連して、ヨーロッパでは動物に痛みを感じるものと感じないものがいて、感じるものを殺すのは残酷だが、感じないものはよいという基準があるそうです。タコは痛みを感じるが魚は感じないそうです。しかし私たちはそうは感じない。魚だって痛みは感じるし、かりに魚が痛覚としての痛みを感じなくても、殺す側には心の痛みがある。平気で殺すわけではないが、それは生きるためにしかたないことで、だからこそ感謝していただく。この生き物は痛みを感じないから平気で殺してもよいというのはおかしい。そういう話でした。私もそう思います。植物に痛覚や神経がないことは事実ですが、木を伐ることには心が痛みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/ed/a5cc07ff21da3d86fc2a461841bb4902.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/ba/48eb4dc513effdc7ccecd84ef7175fdb.jpg)
初冬の穏やかな1日でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/cd/37a1f4383e1d86ea115a15c4e3431cff.jpg)
リーさんと豊口さんの撮影された写真も使わせてもらいました。ありがとうございました。
鷹野橋の近くにムラサキシキブの果実がきれいな紫色になっていました。
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ムラサキシキブ
踏切のところにはシャクチリソバが咲いており、一部に果実がなっていたので「ソバ」が3稜形を示すことを説明しました。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/2f/d7/7f2709445fd5313da9e816386fc9ae3f_s.jpg)
中央体育館のところでスイカズラの説明をしました。ホワイトボードに「忍冬」と書きました。「スイカズラのことをこう書きますが、冬の間、緑の葉をつけてなんとか冬を越すということだと思います。この枝先には楕円形の葉がついていますが、下のほうに葉は深い切れ込みがあります」
「あ、ほんとだ」
「なので、知らないと違う植物の葉だとまちがえますが、よく表面の毛のようすなどを見ると同じものであることがわかります。玉川上水には柵があるのでつるとして上に伸びていますが、じつは林の下にたくさんあって、横に伸びています。からまれるような上に伸びたものがあるとスルスルと上に伸びるわけです」
見るとウグイスカグラがあったので、葉の質感や対生である共通点を説明して
「似ていますよね。どちらも同じLoniceraという属です。」
今日、はじめて参加した人の中に玉川上水を英語で解説する準備をしているという人がいたので
「おもな植物の属名を覚えておくと、海外の人と会話が進みます。北半球では植物にも共通のものが多いから、種の名前まではわからなくても、属がわかっていれば、通じます。そこから共通の話題が広がるものです。ぜひお薦めします。」
「ここにはコナラの木がたくさんありますが、ナラはQuercusといいます。英語ではoakですが、これはよくカシと訳されます。でもこれはまちがいといえばまちがいです。というのはカシは常緑で、漢字では樫と書くので、イメージとしては暗くてどっしりとした木をイメージします。でもoakは落葉で新緑のさわやかな明るい林を作る木というイメージで、カシとは全然違います。
ところでコナラはQuercus serrataといいますが、serrataというのは葉の縁のギザギザのことです。話はずれますが、フクロウの翼にはこの構造があってセレーションserration構造と言われます。これがあるために消音効果があり、それによってネズミに気付かれずに襲うんです。新幹線のパンタグラフにもこれを応用した加工がしてあって音が小さくなっているそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/94/8636f595dba2da7e6e2694d5a7dcf8ae.jpg)
ついでに、ギザギザがないのを全縁といいます。この「全」というのは「まったき」という意味で、人は生きているうちにいろいろつらい体験をしたりしてなかなかまっすぐには生きられないものです。そういう苦労なくまっすぐに生きる私のような人をまったき人というんですよ(笑い)」
「全というのは<全部>などに使われます。すべてという意味ですが、これはひとつもこぼれがない、つまれとりあげかたが完璧、まったきことだということでしょう」
「へえ」
「話がとまりませんから、先に進みましょう(笑い)」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/33/1c5df8f4961b04af24c9c48d0337ee6b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/08/a7ae9cd708cf7296eecaf7a81e0695c6.jpg)
色づく玉川上水の林
久兵衛橋まで行き、下見で見つけておいた切り株の年輪を調べることにしました。はじめに木の年輪の概説をしました。それから、今日の調査の目的を話しました。
「玉川上水は1653年にできたのだから400年近いわけです。上水ですから水を清潔にしないといけないので、木は小金井のサクラをのぞいて伐採され、下生えも年2回強制的に刈り取りをさせられたそうです。戦後は上水の機能を終えて、緑地として木は伸ばすようになりました。だから多くの木は70歳以下のはずです。以前に調べたグラフをみると、たしかに直径50cm以下のものがほとんどなのですが、少しだけこれを上回るものがあります。種ごとにみると、クヌギ、コナラの一部などに太いものがあります。これは戦前からあったと思われ、木はすべて伐り取っていたわけではないように思います。このことは気になっていましたが、今年ここの木が切られたので、年輪を調べることにしたというわけです」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/90/8edc9cff6c2d8d448e363c97ebe5b15f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/d3/2fdaa20af42ac285d45d2433ae70cc4d.jpg)
直径20cmくらいのコナラがありましたが、切り口に透明なプラスチックのようなコーティングがしてありました。切り株が腐らないようにしたのかもしれません。そのため、もともと読み取りにくい年輪が読めないようなので、もっと太いケヤキを調べることにしました。これは周が166cm(直径53cmほど)ありました。中心に小さなクギを立て、そこから凧糸を張り、中心から5本ごとに線を引くことにしました。対岸にも2本切り株がありました。これらは直径49cmほどでした。そのほかにも直径20cmほどのケヤキがあったので、それも調べました。
私が調べた直径20cmの細いものは63本の年輪がありました。まちがいなく戦後のものです。
4本のケヤキに参加者をあてがい、年輪数をかぞえ、5本ごとに中心からの距離を測定してもらいました。これらはすべて60本台でした。切り株の高さを考えると正確な年齢にはならないので、ほぼ同世代と見てよいはずです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/4d/0637ed684fb4b1039a7d961470f868e4.jpg)
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「あー!」
関野先生が声をあげました。どうやらルーペが落ちてしまったらしく、玉川上水の川底に見えました。リーさんが自宅にもどって長靴をもってきました。急斜面を降りて、無事に拾えたらしく、うれしそうな顔をしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/8c/8386267e0de76b37b6e4bb2e2c89307a.jpg)
そこでの作業を終えて下流の鎌倉橋に行きましたが、そこには細い切り株が1本あっただけなので、旧小川水衛所の近くに行き、大きなケヤキを測定しました。これは直径が64cmありました。久右衛門橋のところは急斜面だったので測定しなかった松岡さんに測定を任せました。
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結果は年輪が125本もあり、今日の最高齢でした。外側から数えて、30本のところで、
「この辺であの人たちが生まれたんだ」
「この辺で私が生まれて、ここまでくると太平洋戦争、このあたりが大正で、これより先は明治だな(笑い)」
なんだか不思議な気がします。
こうして5本のケヤキを調べました。意外なことに久右衛門橋の太さはずいぶん違うのにいずれも60歳台でした。幹を単純に円形とみなし、中心から半径を計算して、年齢数で割ると1年の伸び(太さの半分)が計算できます。それをみると細いものから年率、1.7mm、3.6mm、3.9mm、4.3mmとじつに倍以上の違いがありました。最後の1本は2.6mmで、やや成長がわるいものでした。環境にさほどの違いがあるとは思えず、その木が明るいところに育ったか、上に大きな木があったために成長が悪かったといった違いによるものと思われます。私は太さと年齢がほぼ直線関係にあると予想していたので、それはまったくはずれたということになります。
ケヤキの測定値
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/c6/ea692b4d8aa2c2bbd48c4956d3bc02e9.jpg)
しかし「戦前も一部の太い木は残していたはずだ」という推察は支持されたことになります。玉川上水にはこれより太いケヤキはあちこちにあります。太さはすなわち年齢ではないとはいえ、直径1mもある木が戦後の70年で育つはずはありませんから、まちがいないと思います。
玉川上水を歩くと赤いテープを巻いた木があります。これは「伐採予定」という意味です。さまざまなことを考慮しての伐採でしょうが、せめて伐採された木の年齢を測定することは記録として残しておきたいと思います。玉川上水の多数派であるコナラやクヌギの20-30cmのものが戦後のものであること、例外的な太いものは戦前のもので、それがどのくらいのものかを知りたいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/c8/de2cb24eb16ab14c66c164ae570bc6b7.jpg)
伐採予定の赤テープ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/b9/c7c7af01229e277df0aece56f69c7506.jpg)
鎌倉橋から
歩きながらの雑談で「殺す」ということが話題にのぼりました。関野先生は「いちからカレー」プロジェクトをしておられますが、それがテレビに放映されたとき、菜食主義者から動物を殺すことを批判されたそうです。そのこと自体というより、放映したことへの批判だったそうですが・・・。それに関連して、ヨーロッパでは動物に痛みを感じるものと感じないものがいて、感じるものを殺すのは残酷だが、感じないものはよいという基準があるそうです。タコは痛みを感じるが魚は感じないそうです。しかし私たちはそうは感じない。魚だって痛みは感じるし、かりに魚が痛覚としての痛みを感じなくても、殺す側には心の痛みがある。平気で殺すわけではないが、それは生きるためにしかたないことで、だからこそ感謝していただく。この生き物は痛みを感じないから平気で殺してもよいというのはおかしい。そういう話でした。私もそう思います。植物に痛覚や神経がないことは事実ですが、木を伐ることには心が痛みます。
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初冬の穏やかな1日でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/cd/37a1f4383e1d86ea115a15c4e3431cff.jpg)
リーさんと豊口さんの撮影された写真も使わせてもらいました。ありがとうございました。