玉川上水みどりといきもの会議

玉川上水の自然を生物多様性の観点でとらえ、そのよりよいあり方を模索し、発信します

木の実、草の実、タネしらべ 3)風で飛ぶ

2022-11-28 09:04:40 | イベント
 二つ目は風で散布される植物です。その代表としてアオギリの果実を持ってきました。カギをつけていた竿に、加工した箱を取り付けてつなぎ式の竿を長く伸ばしてアオギリの果実を箱から落としました。

竿の先にアオギリを乗せて飛ばす

果実はくるくると回転しながら、ゆっくりと斜めに落ちていったので、子供たちは走って追いかけました。大きな歓声が上がりました。

「これは植物が長い時間をかけて作り上げたもので、タネが重石になって下に落ちようとする、果実のこの部分が反り返っていて空気抵抗を作るので落ちないようにする、そのバランスで回転が起きるわけです。じつにすばらしいです。




「それに比べればお粗末ではありますが、私も作ってみました」と言って細長い紙と少し厚めの短い紙の帯を組み合わせ、ホッチキスで止めました。そして長い方を直角に折りました。その折りを戻して完成です。

画用紙を細長く切って二つ折りにし、その下に厚紙を折って
ホッチキスで止め、「翼」を折り曲げた後、少し戻します。

落とすと回転して落ちました。紙を渡して自分で作ってもらいました。


紙で作った「くるくるまわり」

「松ぼっくりを持ってきました。今はもう遅くて、ほとんどの種子は落ちてしまっていますが、少しついているものもあります」と言って探して、ピンセットで取り出して離すと、やはりヒラヒラと落ちました。

松ぼっくりとマツの種子

「これは、さっき見たオニドコロの種子はよく似ていて、種子に翼がついています。カエデも持ってきましたが、やはりよく似ています」

カエデの種子

「マツは裸子植物で、カエデやオニドコロとはまるで違うもので、人と昆虫くらい違います。それでもよく似た形なのは、風を使って種子を飛ばすという共通の目的があったからです。




*多くの写真は青木計意子さん撮影、一部の写真は高槻が以前撮影したものです。

つづく
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 木の実、草の実、タネしらべ... | トップ | 木の実、草の実、タネしらべ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

イベント」カテゴリの最新記事