玉川上水みどりといきもの会議

玉川上水の自然を生物多様性の観点でとらえ、そのよりよいあり方を模索し、発信します

木の実、草の実、たねしらべ 2019-4

2019-12-17 22:29:55 | 観察会
感想文

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子ども

 こせきだいち(4歳)





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 こせきたくま(6歳)



  スケッチ





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 古川佐和子(9歳)
 玉川上水で木の実、草の実に参加するのは二度目ですが1回目で知らなかった実も2回目で知れて良かったです。
ジャノヒゲは見てみたかったので見られて良かったです。先生のアオギリの種を高いところから飛ばす道具がタッパーで作ってあってすごいなと思いました。また参加したいです。





塩ビパイプの先にタッパー容器を置いて、ビニールテープでくっつけました。パイプにテープを4本つけてタッパーに4方向に広げてくっつけたらうまくいきました(高槻)

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 坂野 遥(11歳)


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保護者

 小関千映子



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 坂野恵子
 私は 「いぬ」と名前のつく 植物が沢山あるのに気づいてから 「いぬ」とつく植物が見たいと思っているので、「いぬびわ」が いちばん嬉しかったです 。「かえで」の由来の絵も 可愛らしくて好きです。 娘がたぬき や 観察会に 何度か参加させていただきましたが、 来年からは 中学生なので 最後です どうもありがとうございました 。今回の観察会の報告書もとても丁寧でわかりやすく、プリントして遙には渡しました 。また何かあったら お会いしたいです

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 古川久美子
 昨年に続き2度目の参加でした。普段もときどき自転車で側を通る場所なのに実探しをしながら歩くとお宝が沢山隠れていて、今回も楽しかったです。鎌倉橋のたもとに咲いていたのが蕎麦の花だと教えてもらって驚きました。
 晩秋の玉川上水をゆっくり歩くことができてとても良かったです。実の色が何色だと動物に見つけられやすいか、の教材も分かりやすかったです。参加させていただきありがとうございました。

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スタッフ
 久保 武彦
 先日は、観察会に参加させていただいて誠にありがとうございました。
 楽しそうな子供たちを見ているのは自身も楽しくなりますし、子供たちが自然環境に興味を持つ姿は大変嬉しく感じます。子供たちにビニール袋を配る係も楽しませていただきました。
 講義のなかでアオツヅラフジの種を観察して思い出すことがありましたので紹介いたします。先生もご存知の谷戸沢処分場で毎年ヘイケボタルの幼虫を探しております。もともと個体数が多くないうえ、泥中からは丸まったホタルの幼虫にそっくりなミズキの種が大量に出てきます。泥に塗れているとさらに識別は厄介になります。よく見れば区別はつくのですが、種子に視線を引っ張られるので毎度往生しております。アオツヅラフジの種子ははミズキの種子よりもホタルの幼虫に似ているように思われますので、ヘイケボタルの発生地周辺ににアオツヅラフジが生えてこないように祈るばかりです。
 ご参考までにミズキとホタルとオカダンゴムシが一緒に写った写真を添付いたします。




久保さんは坂本さんの職場の上司で、今回初参加。谷戸沢処分場とは日の出町にある廃棄物処分場で、土をかぶせてサッカーや野球のグランドなどにしていますが、その一角は当地の自然が戻ってくるような管理がされています。高槻はその自然復活のお手伝いをしました。ススキ群落が戻ってきたらカヤネズミが戻ってきました。坂本さんはここのタヌキの調査をしました。久保さんが送ってくださった写真。参りました。私はミズキ種子のいくつかをホタルの幼虫と確信を持って「言い当てた」つもりでしたが、間違いでした(高槻)。

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 坂本有加
 まず朝は集合に遅れていまい申し訳ありませんでした。
 鷹の台駅からみなさんを駆け足で追いかけると、思ったよりも近くで追い付くことができました。見ると、子供達の持った袋には色とりどりの木の実や葉っぱが見えました。少し歩く間にも、赤い実やどんぐり、色づいた葉っぱなどがたくさんあったんだな、とちょっと驚きでした。
 公民館の教室で、実の色と形には理由があるというお話がありました。赤色や黒色なら、目立つので鳥に見つけてもらえる。一口サイズなら鳥にタネごと丸飲みしてもらって、離れたところに運んでもらえる。観察会の日は、木の枝からヒヨドリとシジュウカラの鳴き声が聞こえました。他には水面にはカルガモがいて、数年前に歩いたときにはアカゲラも見た気がします。玉川上水の木の実と鳥の関係は、実際のところどうなっているのか気になります。
途中、高槻先生の置き忘れたホワイトボードを探しても全然見つかりませんでした。最後には見つかりましたが、高槻先生のホワイトボードは玉川上水では「保護色」でしたね。

坂本さんは高槻が麻布大学にいた時の学生で、卒業論文ではタヌキによる種子散布について研究しました。高槻は忘れ物の名人です。(高槻)

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 豊口信行
 果実の観察会は昨年に引き続き二回目ということもあり、全体の流れやどういうことに気をつけていればいいかがなんとなくわかりました。ただ、運営の立場からするとよかったのですが、開催日が昨年よりも三週間遅くなってしまうということが、当日の天気と並ぶ懸案事項でした。そこで、事前に木の実や草の実を採集しておくという作業にかなりの時間を投じたのですが、これはとても幸せな時間でした。探して見つける喜び、採って集める充足。暇を見つけてはあちこち歩いて回り、当日のフィールドで本来見られそうなものを中心に集めました。
 道端の木の実や草の実は、もちろん今でも採って食べたりもしますが、かつては食料として本気で採集していた背景が我々人類にはあります。太古の記憶などというと大袈裟かもしれませんが、集めはじめるとどんどん夢中になる感覚は、太古の記憶と決して無関係ではないのではないか。楽しそうに果実を集めるお子さんたちを見ながら、そんなことも思いました。
 自分の目で探して、見つけて、採って、知って、観察して、というこの講座は、今回もまた、実体験として有意義なものになったのではと思いました。

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 中塚智恵美
 昨年は11月に行った「木の実、草の実、たねしらべ」のイベント、今年は12月ということで玉川上水沿いにどのくらいの実があるのか気になっていましたが、たくさんの種類の実を見つけることができて良かったです。紅葉の見頃も平年よりも遅かったようですが、やはり気候変動の影響もあるのでしょうか…。
 玉川上水での観察は、とてもゆっくり、ゆったりと進みました。実や葉っぱを集めたり、高槻先生から教えてもらった名前をスケッチブックに丁寧に書き込んだり、おしゃべりしたり、子どもたちも保護者の皆さんも時間のことを気にせずに好奇心いっぱいで楽しんでいたようです。
 公民館では、ヒヨドリジョウゴ、マンリョウ、ジャノヒゲ、アオツヅラフジの実を並べて中のタネの大きさ、数、形などを観察し、高槻先生からお話を聴きました。全く種類が違う植物が、実を食べてタネを運んでくれる鳥にとって美味しそうに映るように赤や青に色を目立たせ、鳥の口のサイズに合わせて実を作っているとは!!! 植物の生き方や自然の仕組みの不思議について気づかされるのが、このイベントの魅力ですね。
 最後に、拾ってきたどんぐりでやじろべえを作っているときは、子どもたちはとても楽しそうでした(^^)

 昨年同じイベントに参加してくれた子どもたちとまた会えたのも嬉しかったです♡
また、来年も来てくれるかな~?

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 前田 碧
 フクロウの会に続き、スタッフとして参加させていただきました。果実の観察会は初めてで、目も耳も鼻も触覚も舌も、五感が全開に稼働しました。
 良いお天気に恵まれ、美味しい空気を吸いながら、枯葉がさくさくいう音や、葉がさわさわいう音を聞きながら、今の季節しかみられないもの(果実)を見て、目をキラキラさせる子どもたち(保護者の方も!)と一緒に、とても良い時間を過ごすことができました。
 普段花は描いたりしますが、果実をまじまじと観察したのは中学生ぶりくらいで、「見ようとしないと見えないもの」に気が付き自分のものを見る目を反省しました。ご紹介いただいたハンドブックを片手に、散歩がますます楽しくなりそうです。
ありがとうございました!

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 高槻成紀
 感想を含め「記録」に書きましたので、ここにはひつつだけ書いておきます。

 ヒヨドリジョウゴとマンリョウの果実をつぶして中に入っている種子を見てもらいました。全く違うグループの植物が、全く違う花を咲かせるのですが、そっくりの赤く、直径5−10ミリの球状の実をつけます。これには意味があって、その色と形と大きさであることが、その果実にとって利点があるということです。実際には鳥に食べてもらい、種子散布される確率が高くなるということです。そのために、本来違うものがそっくりになっているわけです。生物学では「収斂」と言います。
 そのことの理解は小学生には難しかったと思いますが、私が期待したのは、実際に自分で果実を潰すという体験をしてもらうことです。子供達は「中にどんなタネが入っているかな」と好奇心を持ち、つぶした時の指に残る感触や、匂いなども感じることでしょう。ヒヨドリジョウゴをつぶした子が
「トマトみたい」
と言いました。実際どちらもナス科で、よくみると確かにミニミニのトマトのように見えます。ヒヨドリジョウゴの方はジューシーで、つぶすとブチュッとつぶれます。そして中に小さなタネがたくさん入っています。
「53個あった」
と報告した子もいました。4歳の子はヒヨドリジョウゴのスケッチをしましたが、果実の中にたくさんのタネが入っていたことが印象に残ったのでしょう、それを表現しました(このページの上にあるこせきだいち君のスケッチ)。
 一方、マンリョウのほうは果肉部分はあまりなく、大きめの種子が1個だけ入っています。その次にはジャノヒゲで同じことをしてもらいましたが、こちらは果肉が全くありません。


ヒヨドリジョウゴ


そういう五感で感じる体験をしてもらうことが一番大切だと思っています。
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