玉川上水みどりといきもの会議

玉川上水の自然を生物多様性の観点でとらえ、そのよりよいあり方を模索し、発信します

保護者からの感想

2018-08-25 11:51:34 | 観察会
青木計意子(青木ゆみかの母)

 貴重な体験を誠にありがとうございました。まず感じたのはやはり玉川上水の素晴らしさ、本当に暑い日でしたが木々の下ではとても穏やかで、そして玉川上水では様々な世界が広がっていることを感じました。
 そしてフン虫。フン(ウンチ)は子供には共通の、なんだか不思議な存在、汚いけどなぜか笑っちゃう。そしてそのフンを食べる虫がいる!!まず大きな驚きだったようです。そしてそのフン虫がフンを食べて掃除をしてくれている!!驚きや興味、なになに?と知りたい気持ちが学ぶ気持ちにつながるように感じました。
 歩いて、見て、感じて、そしてタヌフン博士からのお話を聞いて、絵に描いて、粘土で形にする、あっという間の貴重な体験でした。
 私たちは中央区に住んでおります。公園や道路に植えられた木々はありますが、川の流れの周りでは、さまざまな世界が循環していることをとても感じました。小さな生き物の大きな仕事を知ることで、どうやって、人間が様々な生き物や自然と共存してゆくのか、子供たちは体験を通じてこれからの生き方や、地球のことも考えたりするのかもしれないと感じたりもしました。
 ゆみかはフン虫・ミニ博士の認定証を一人一人いただけてたこともとても嬉しく感じたようで、帰ってからふと思い出して、「私、フン虫・ミニ博士なんだよねっ」と言っていましたが、その顔がとても誇らしげでした。
そして、草や葉があると虫を覗くことも増えて、そのたびに、フン虫?とつぶやいては「違う」と言うようすがほほえましいです。

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久保田 進(まさきくんの祖父)

「野生動物との共生」、「生物の多様性」など、文字や言葉で表現することはあっても、その大切さとはどのようなこと? の自問自答に私は的確な回答をもちあわせておりませんでした。今回の「フン虫」の学習会に参加し、玉川上水の環境を守っているのは意識する人間だけではなく、自然発生的に生息する「フン虫」もその仲間であることに感動しました。まさに生物の多様性を守り育てる必要性を実地で学べたことに感謝しております。ありがとうございました。

以下についての意見を述べさせて頂きます。
1. 運営面
① 学生の皆さんは、手持ち無沙汰にしている方は一人もおられませんでした。子どもたちに積極的に声をかけてくださり、また描いた絵や紙粘土作品を的確に評価し褒めて頂けたことに感謝しております。子どもの性格にもよりますが、最初の林での説明の折に、子どもと学生さんたちとの触れ合いの機会があったら良かったかなと感じました。
② 今後の開催通知のチラシについて
 私は鷹の台郵便局のATMの台においてあったチラシを見て申し込みました。今後もこの方法は良いと思いますが、着実に地域の子どもたちと保護者に周知するために地球永住計画の応援スタッフ登録制度を設けたら如何でしょうか? 私が住む創価学園近くの元中宿通りの住宅街は近年、転入されてきた家族が多く小学生も沢山おられます。私は応援スタッフとしてそれらのご家族にチラシ配りをすることは出来ます。

2. 歴史遺産であることについて
 玉川上水や新堀用水・小川用水などは人間の力で創られた歴史遺産であり文化遺産でもあります。折角、これらの遺産と日常的に触れ合える環境に住んでいるので、この地域が誕生した歴史を学び、今の環境を守り次の世代につないでいく教育も必要ではないのかと思います。
 低学年生には少々難しいかなと思いますが、共に参加する保護者には知って欲しいと思います。「美しい村などはじめからあったわけではない。美しく生きようとする村人がいて、村は美しくなるのである」<柳田国男>に取り組む大人もこの地球永住計画の活動を通して育って欲しいです。また、この地域で学ぶ機会をもった学生の皆さんにも同様の期待をしたいです。

3.事後のフォローについて
 当日の内容を私なりにまとめて参加した孫にプレゼントしましたが、先生からのレポートを頂戴し、「ここまでなさるのか!」とその意気込みに驚嘆しております。

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二神浩 (久海さん(8歳)と大帆くん(4歳)の父)
 6月の地球永住計画三鷹教室で、高槻先生と関野吉晴さんの対談「人による動物の勝手なイメージ:イタチも知らずにイタチごっこ」を拝聴しました。そして、室内で話を聞くよりも、「フィールドワークを共にしてこそ高槻先生の伝えたかったことがわかるに違いない」、そう思いました。
 それからすこし時間が経ち、関野さんから直接「フン虫観察会に来てみませんか」というお誘いをいただきました。断る理由などありません。すぐに飛びついて、この日をとても楽しみにしていました。
 ただ、初めての参加だったので、どういう流れになるのか、親たちは何をすればいいのかなどはまったくわからない状態でした。
 それに、今年の夏を象徴するような、身の危険すら感じるほどの厳しい暑さのもとでしたが、学生さんたちのすばらしい働きもあって、自然な流れで楽しむことができました。
 自然の流れのように感じましたが、高槻先生のレポートをあとから読み、先生ご自身のじつに細やかな配慮があってこそだったと知り、率直に驚きました。子どもにも責任あるポジションを配役する、集中力が切れないように小物を用意して随所で見せる……そこまで考えた上での観察会であったとは。ただの観察会ではなく、人間の根源にある好奇心に必要な養分である「観察力」を伸ばすための、子どもたちの育成の場だったのですね。観察会がうまく進んだのは、高槻先生の全体的な配慮と、豊口さんの献身的な働きが大きかったと思います。
 うちの娘はお絵かきが大好きです。三鷹教室でも、関野さんや高槻先生の話を聞きながら一生懸命お絵かきに励んでいるような子です。それだけでなく、6月の対談のあとも、「今日先生たちが言いたかったことはこういうことだよね」と我々夫婦に説明してくれ、この子はなんて純粋な心で先生たちのお話を聞いていたんだろうと感動してしまいました。その娘が「顕微鏡で観察しながら昆虫の絵を描く」という初めての体験に夢中になり、一心にフン虫を描いている姿をみていて、この観察会のすばらしさを実感しました。
 ぼくたち親にとっても、お絵かきや粘土づくりこそまだ早かったようですがフン虫と戯れて遊んでいた息子とあわせ、ふたりとも今回の観察会をとても楽しんでいてくれたことがとても嬉しかったです。
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