PILOT

　わたしの母方の祖母は国語の教師だったらしい。亡き母は体育教師で教師一家だったげな。祖母は短歌の同人会へ参加していた。
茶道に興味を持ち、小学校で茶道部にわたしが入ると茶道具一式祖母がくれた。祖母宅の隣近所に住むわたしのいとこ（祖母の孫たち）
は祖母に習字を習っていた。和風なことは何でも出来る、優しい人だった。そんな祖母からPILOTの銀色の万年筆をもらったらしい。
小学生にも書きやすいもので愛用していた。PILOTのカートリッジでインクを交換して使うものだった。
PILOTのインクカートリッジを見るたびに祖母を思い出していた。残念ながら万年筆は紛失してしまったので、先日
ロフト銀座でPILOTの万年筆を買って、インクも購入。祖母を近くに感じる品と時間が日常に。この万年筆も買うのずいぶん迷った
時間があったんやけれど、買って良かったな。