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道草

2019年06月08日 | 本・映画
 昨日は田端のシネマ チュプキへ映画へ。予約されていた仕事がキャンセルになった為。しかし今までと違って
ちゃんとキャンセル料を頂けるということに感激( ;∀;)。ありがたや…。チュプキさんは二度目の訪問やったけど
居心地良い映画館。今回は最前列で観たんやけれど、足元が人口の芝生になっていた。これは席数足り
んときに床に直接座って観たり赤ちゃんハイハイしたりするためなのかな?ってぐらいバリアフリーな映画館。
「6月8日(土曜)「風は生きよという」「道草」のフレンドリー上映を行います。
上映中、声が出てもOK、動いてOK、出入り自由です!画の音量を抑え、真っ暗にせずうっすら照明を残し、
自閉症や発達障害、行動障害のあるかたに配慮した上映です」なんてこともやってくれる映画館。
さて、わたしが観た映画は、「この街で暮らす
重度の障害のある人が介護者と共に、地域で自立生活をする日々を追ったドキュメンタリー。
自閉症や知的障害、自傷・他害といった行動障害がある人々は、世間との間に線を引かれ、
囲いの内へと隔たれ、暮らしの場所は限られていた。「重度」とされる知的障害者の多くは入所施設や病院、
あるいは親元で暮らしているのが実情だが、2014年の重度訪問介護制度の対象拡大により、重度の知的・
精神障害者もヘルパー付きのひとり暮らしができる可能性が広まった。
東京の街角で介護者付きのひとり暮らしを送る人々のが刻む春、夏、秋、冬。
介護者とのせめぎあいはユーモラスで、時に、伝え難い思いやもどかしさがぶつけられる。
道草をしながら散歩する何気ない日常の姿などを通して、誰もが共に同じ街で暮らし、自分らしく生きていくことを見つめていく」
と公式HPより。
知らないからどうしたら良いか分からない、だから目を背ける、背けなくてもどんな眼差しで彼らを見守れば
良いのか分からない、というのを少しでも払拭するヒントをもらいに行った。あえて予告編も観ずに。
結果良い映画やった。介助者の方たちも聖人に描かれていないのが凄く良かった。「公園散歩している
うちに声が出ちゃう人もいます。つい声が出ることは、彼と介護者の間では日常なんですが、
僕は他人の目が気になるタイプだから、嫌だなって思って注意しちゃいます」という介護者もいた。
食事を作ってくれる人とマックで終わらせちゃう介護者もいる。マック食べながらすごく疲れてしまっている介護者の
姿も映る。けれど、日常ってきっとそれが当たり前で。時に注意したり苦言呈すこともありつつも、
それでも日々介護者は彼らに寄り添って、今日も長い散歩に付き合い彼らのブランコが終わるのを待つ。
散歩で四季が移り変わるのを見て、その日々の積み重ねに泣けそうになった。介護者と「もう10年の付き合いになる」という
テロップが出た人は、介護者さんちでお誕生会をしてもらって、その後介護者さんの小さな子供たちはと
一輪車等で公園で遊ぶ姿も印象的だった。印象的なシーンが山ほどあるドキュメンタリー映画だった。
今、息子も「そういう映画僕も観たい」と言ってくれる。けど塾があって全然叶わない今。
中学入ってそげん言ってくれんごとなったら時期逃したなってなるよね。残念。
 わたしが今福祉のことを知りたいのは、間違いなく息子も関係がある。親としての嗜みというか。
息子がいなかったらわたしは保育士にもなっていないだろう。そう考えると「息子はわたしにとって
土星だよ」と息子に伝えた。「息子がいるから学ぼうとすることがある。いなかったらこげな風には
なっていない。土星先生や」と伝えた。

チュプキ
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