めざせ中医学的健康生活

日本人中医師による美容と健康に役立つ情報。「未病を防ぐ」をモットーに心と体の健康を保ち、毎日楽しく暮らせますように♪

冷え性は春夏に治そう!

2008-05-12 | 薬膳&食療(その他)
夏のような暑さが続いたと思ったら

雨とともに気温がぐっと下がってしまい

朝のお粥が美味しく感じるようになってしまいました。


肌寒く感じる朝に手早く暖まることの出来るお粥ですが、養生法では夏の朝にもお粥を摂る事を勧めています。 消化に良いし、色々と加えて煮込むことが出来るからでしょう。

温かい物を摂ると陽を助ける事ができ、これは“春夏は陽を養う”の原則に合っています。

「冬の寒さが苦手で日向ぼっこが大好き、夏でもちょっとした事ですぐ体が冷えてしまう」なんて人は陽の不足が考えられます。この時期をどう過ごすかによって次の冬の乗り切り方に差が出てくるのです。



温かい物が陽を助けるのに対し、冷たい物は陽を傷めてしまいます。暑い夏と言えども体内の陽が不足している場合には陽を守り、且つ適度に補ってあげる必要があるのです。

夏至が1年のうちで陽がピークに達する時なので、陽が伸びている今こそが陽を養うチャンス!

特に朝はまだ気温も上がっていないので、温かい物も摂りやすいと思います。


そんなわけで朝にお粥はオススメ



“二十四節気と養生法”と言う本には夏の朝にピッタリなお粥が色々と紹介されています。

例えば

小豆粥…腎を補い利水する

蚕豆粥…慢性腎炎やそれに伴う浮腫みの治療の助けになる

蓮の葉粥…暑気払いをし、胃の熱を冷まし腸を潤す。

蓮の実粥…脾胃を健やかにし気を補う。慢性の下痢、不眠によい。

百合根粥…肺を潤し咳を止め、精神を安定させる

冬瓜粥…利水、止渇、潤す効果がある。

豆乳粥…動脈硬化、高血圧によい


等があります。



これ以外にも夏にオススメの食材小麦、大麦、粟、緑豆、大豆、トマト、セロリ、ほうれん草、南瓜、じゃが芋等を入れてオリジナルのお粥を作っても

私はトマトのお粥が好きでよく作ります。

と言っても実際は前日の残りご飯にトマトジュースを少し加えて煮るだけの簡単なものですけど....

洋風な味付けはモチロン、和風や中華風にアレンジしても美味しいので飽きずに楽しめます。

旬のトマトで作るのが最高だけど、まだもう少し待たないと。



朝から作っている暇なんて無い?

ではではちょっとしたアイデアを

前の日のうちに残りご飯を水に浸けておくのです。そしたら朝にはふやけているので、ちょっと火にかけるだけですぐにお粥状にトロトロになりますよ~

ただただ時間をかけるだけのとってもスローな調理法です。

火を使う時間も短くて室温が上がる事もなく、おまけに“エコ”で地球に優しいと、良い事だらけの(自画自賛の)アイデアです

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夏だ!早起き早起き♪ | トップ | 薬に頼らずに »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

薬膳&食療(その他)」カテゴリの最新記事