TICOブログ

TICO最新情報をお届けします。

5月14日 徳島大学国際協力論

2014年05月15日 | 地球市民教育
みなさん、こんにちは5月よりTICOでインターンをしております出浦綾夏です


5月14日に徳島大学で行われた国際協力論についてご報告いたします

今回は東京から 特定非営利活動法人 ACE 岩附由香さんが講師として来てくださいました
HPはこちらから

ACEは児童労働の問題について取り組んでいるNPOです。
みなさん、児童労働って知っていますか?
義務教育を妨げる労働や、法律で禁止されている18歳未満の危険・有害な労働のことで、世界には約1億6800万人の子どもが児童労働をさせられているそうです。
これは日本の人口よりも多い数で、世界の子どもの9人に1人が児童労働をしていることになります。

この問題を解決するために、ACEのみなさんはインドのコットン畑とガーナのカカオ畑で働く子どもたちを危険な労働から守り、教育の機会を与えている活動をしています
現地の支援団体と協力しながら、1軒1軒おうちを周り、自分の子ども両親と話し合いながら解決策を見つけていったり、家庭が収入を向上させるトレーニングをするそうです。
その結果、児童労働をさせられる子どもが減り、学校へ通えるようになったというお話を伺うことができました

教育の機会があるということは、人生の可能性が広がるということなんだなと感じます
日本は中学校までは義務教育なので、学校へ行くことが当たり前の感覚ですが、それって本当に恵まれてることなんだなぁと思いました
夢や希望、未来の可能性というのは生きる上でとても大切なことですよね。


さて、どうして児童労働が起こるのでしょう??
岩附さんの問いに、みんな考え込んでしまいました。

もちろん、貧困という要因があります。
しかし、児童労働は単に家庭の貧しさだけの問題ではないんです。
両親のなかに、子どもは学校に行かなくてはならない、という意識が低いんだそうです。
女の子は教育を受けなくていいとか、学校へ行っても意味が無いというような、教育に対する優先度の低さが子どもの労働に繋がっているんです。
親が教育の大切さについての意識が根付いていなければ、行動の変化は難しいですよね。

また、途上国だけの問題ではないと岩附さんはおっしゃいました。
なぜなら、児童労働によって成り立つビジネスが存在するからです。
企業は値段の安い物を売るために、人件費を抑えようとします。その結果、不当な賃金で子どもを働かせます。
需要と供給が一致してしまい、児童労働が起こってしまうのだ、と教えてくれました。

つまり、私たちが値段だけをみて商品を買うことが、児童労働へと繋がっているんです。

児童労働≠遠い国の子どもたちの問題
だったんですね


では、私たちにできることはなんでしょうか??
まずは児童労働の現状について知ること。世界にはこんな問題があるんだなと興味を持つことで、見え方って変わってくるんだと思います
きっと知ることから全ては始まるんだと思います。
そしてその問題をお友達と話したり、周りに伝えてみること。周囲と話すことで新しい発見があったりいろんな人がその問題について知ることができます

さらに、自分が買う商品を値段以外で選んでみること。
フェアトレードと言われている、生産者に正当な賃金が支払われて作られている商品を購入することで、生産者の生活が守られます。
何か物を買う時には、その物が作られる背景を見て買うようにしたいなと思いました

寄付をしたり、現地に行ってみるというのはちょっとハードルが高い。
日本にいながらでも、学生でも、ちょっとしたことで国際協力っていうのはできるんだなと教えてもらいました


岩附さんのエネルギーあふれるお話に、とっても勉強になった90分でした





文責:事務局(出浦)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。