これまで、地域ボランティアさんの育成や地域住民のみなさんを
対象にファーストエイドに関するワークショップを実施してきました。
今年の12月をもってJICA草の根パートナーシップ事業が終了するため、
住民のみなさんの間にファーストエイドに関する知識がどれくらい普及
しているのかを測り、これまでの活動を検証することを目的として
終了時調査を実施しました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en4.gif)
各世帯を回って聞き取りをしていると、住民の方の意見を直接聞くことが
できたため、これまで知りえなかった情報も聞くことができて大変参考に
なりました。
私たちが対象としている地域は、本当に地区毎にそれぞれ全く異なる背景を
もっています。
スラム地区や古くから存在しており、現在も住民同士のつながりが強い地域、
最近できた地域等さまざまです。
スラム地区はさまざまなNGOの支援が入り、病院・診療所の費用が無料に
なる等の支援を受けていますが、スラム地区ではなくとも、本当に貧しくて
病院に行けないという方々もいらっしゃいます。
しかし、支援はどうしてもスラム地区に集中しがちなのです。
先日、調査で村を訪れた際に、貧しくて病院に行けなかったために、手が
壊死していくのを寝て我慢されていた方に出会いました。自分の身体が
腐っていくのに為すすべもなく、さぞや不安で怖かったことだと思います・・・。
近所の方は心配して、その家庭の子どもの世話等のサポートをしていましたが、
費用がかかるため病院に連れていくことができなかったそうです。
本当に貧しい場合は村長からの証明があれば、公立の病院・診療所の
診療費が無料になります。
しかし、中々機能していないのが現状なのです。
たとえ治療費が無料になったとしても、カンボジアでは、入院した際に
患者さんの世話をするのは、看護師ではなく患者さんの家族であるため、
「誰が患者さんの世話をするのか」、「食事代はどうするのか」等の問題が
でてきます。
また、とあるNGOの支援により、病院・診療所の費用が無料になる支援を
受けているにもかかわらず、使い方が分からなかったために病院に行くのを
数年間も我慢していた方もいました。
「開発援助がどうあるべきか」ということについて本当に考えさせられました。
今後、調査時での聞き取りで得た情報やアンケート調査の結果を分析し、
事業終了までのフォローアップをどうするか、事業終了後にどのような
サポートが必要なのか検討したいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_do.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/d5/8a765c3824cc067d3d91f737aa617db0.jpg)
▲村での調査の様子(右側:ナショナルスタッフ ライ)
文責:TICOカンボジア事務所(大坪)
対象にファーストエイドに関するワークショップを実施してきました。
今年の12月をもってJICA草の根パートナーシップ事業が終了するため、
住民のみなさんの間にファーストエイドに関する知識がどれくらい普及
しているのかを測り、これまでの活動を検証することを目的として
終了時調査を実施しました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en4.gif)
各世帯を回って聞き取りをしていると、住民の方の意見を直接聞くことが
できたため、これまで知りえなかった情報も聞くことができて大変参考に
なりました。
私たちが対象としている地域は、本当に地区毎にそれぞれ全く異なる背景を
もっています。
スラム地区や古くから存在しており、現在も住民同士のつながりが強い地域、
最近できた地域等さまざまです。
スラム地区はさまざまなNGOの支援が入り、病院・診療所の費用が無料に
なる等の支援を受けていますが、スラム地区ではなくとも、本当に貧しくて
病院に行けないという方々もいらっしゃいます。
しかし、支援はどうしてもスラム地区に集中しがちなのです。
先日、調査で村を訪れた際に、貧しくて病院に行けなかったために、手が
壊死していくのを寝て我慢されていた方に出会いました。自分の身体が
腐っていくのに為すすべもなく、さぞや不安で怖かったことだと思います・・・。
近所の方は心配して、その家庭の子どもの世話等のサポートをしていましたが、
費用がかかるため病院に連れていくことができなかったそうです。
本当に貧しい場合は村長からの証明があれば、公立の病院・診療所の
診療費が無料になります。
しかし、中々機能していないのが現状なのです。
たとえ治療費が無料になったとしても、カンボジアでは、入院した際に
患者さんの世話をするのは、看護師ではなく患者さんの家族であるため、
「誰が患者さんの世話をするのか」、「食事代はどうするのか」等の問題が
でてきます。
また、とあるNGOの支援により、病院・診療所の費用が無料になる支援を
受けているにもかかわらず、使い方が分からなかったために病院に行くのを
数年間も我慢していた方もいました。
「開発援助がどうあるべきか」ということについて本当に考えさせられました。
今後、調査時での聞き取りで得た情報やアンケート調査の結果を分析し、
事業終了までのフォローアップをどうするか、事業終了後にどのような
サポートが必要なのか検討したいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_do.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/d5/8a765c3824cc067d3d91f737aa617db0.jpg)
▲村での調査の様子(右側:ナショナルスタッフ ライ)
文責:TICOカンボジア事務所(大坪)