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徳島大学「国際協力論」

2010年08月13日 | 地球市民教育
徳島大学公開授業「国際協力論」
8月8日(日)10:25~11:45

代表の吉田が講師を務めました。
公開授業ということもあり、高校生から年配の方まで様々な世代が集まりました。

講義名:「ザンビアの現状と 日本国憲法から読み解く日本の役割」


まずはおなじみの(?!)カードゲーム「チャレンジアフリカ(TICOオリジナル教材)」を使って、
アフリカの現状を疑似体験していただきます。
「あ、死んじゃった!」と最初から悲しいカードを引いた方もいれば、「ジフテリアってなんだろう」と普段は聞きなれない病気の名前に戸惑う方も。。
家族の死や感染症、交通事故、紛争、妊娠・出産などなど紆余曲折を経ながら、成人まで成長していただきました。

その後は、吉田がいままで経験してきた国際協力活動について講演しました。
世界のいろいろな情報がすぐに手に入る現代とはいえ、
まだまだアフリカの現状を知っている日本人は多いとは言えません。
リアルな情報に、ショックを受けられた方もいたようでした。

しかしながら、代表の吉田に言わせると今回の講義は「前座」。

開発教育の第一人者である池住義憲さん(立教大学大学院教員)の講義が同日午後に、
また翌日には、ap bankの監事など多様な市民活動に携わっておられる田中優さんの講義が控えていたのです。

お二方の講義の詳細は省きますが、共通したメッセージとして、
「根本的な問題が何かを知ること」
「相手の立場で物を見ること」
「よかれと思って行ったことが、相手にとって大きな迷惑になっていることを知ること」
「一つの考え方に固執しないこと」
「仕組みを変える必要があること」
があったと思います。

そして世の中(日本も世界も)に起こっている問題は、
「誰の」問題なのか、もっと私たちは自覚する必要があると非常に強く感じました。
第一線で活躍されている方は、人の心を動かす力をお持ちですね。

TICOの活動もですが、自分自身も生き方を問われた2日間でした。

文責:事務局(瀬戸口)