チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「華竜の宮」上田早夕里 早川書房

2020-07-01 20:00:00 | 2020読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

「華竜の宮」上田 早夕里
早川書房



この物語わ、2段組みで、
約600ページの長い作品ですにゃ。
字も小さいですにゃ。
でも、読み終わった後に、
また再読したくなる、
そういう素晴らしい作品ですにゃ。

SF的ギミックわ、
たくさん作中にあるけどこれわ、
人間、
そして命の物語ですにゃ。

自らの行動に信念を持ち、進み続ける人とその思考補助アシスタントの人工生命体たちが熱いですにゃ。

近未来の地球の物語で、
文化人類学風味の海洋小説であり、
地球惑星科学や遺伝子工学風味、
政府内の権力闘争、官僚主義、
スパイ謀略、軍事作戦もありますにゃ。





「私たちは、為すべき場所へ行って、
為すべきことをするだけだ。」
主人公青澄誠司わ、カッコイイのだ。

チビクロわ、SF的ギミックにドキドキするタイプだから、人工知性体、脳波通信、分子機械、思考補助アシスタントなど出てくるとうれしくなりますにゃ。

今、一人一台くらい、スマホを持っていて、いろんなこと調べたり、覚えさせたりしているから、その延長にわ、きっとこういう思考補助アシスタント的、人工知性体、すなわち今で言うところのAI、未来でわ、常識になっていくのでわと、思ったですにゃ。

海上民を守るために、敵の中に残り、
自らの役割を果たす、そんな
タイフォンのキャラわ、
際立っていたですにゃ。
タイフォンとその朋の月牙、
燦の最後の場面が
印象的でしたにゃ。
428頁

青澄とマキが
ふたりだけの約束、
永遠の約束をする場面も、
二人で困難を乗り越えてきたからこそ、
感動的でしたにゃ。
576頁

まったく、素晴らしい作品で、
初版わ、2010年ですが、
全然古びないてないですにゃ。
10年も読んでなかったなんて、
ちょっとチビクロ、
にぶかったかもですにゃ。

えと、美術鑑賞と
アニメ「PSYCHO-PASS」
してましたにゃ。

少し暴力的描写があるので、
苦手な方わ、ご注意が必要ですにゃ。

これからもどんどん、
上田早夕里作品読みますにゃ。
すすめ!読書マラソン!

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。



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