ずばりXTの素晴らしいところを言ってしまうと、究極のコストパフォーマンスの高さってことだと思います。
 軽さや、耐久性を考えるとXTRというトップグレードがあるけど、こちらはどちらかというと価格は度外視して最高のコンポーネントパーツを作ればいいわけです。XTRは別格として、XTはシマノラインナップのトップなので、品質と価格のバランスが重要。そう考えていくと、一番頭をひねってひねって作ったパーツなんじゃないかな。
 M780系XT、M770系の途中からスタートしたDYNASIS(リア10速)の完成型です。前のブログでも書いたと思うけど、ただ10速になったわけではありません。最大限の効率の良さを発揮できるような絶妙なギアレシオ、チェーンリングの大きさ、そして位置(これはフルサスペンションバイクに関係してきます)。3×9速に乗っていた方には違いがはっきりと体感できると思います。
 そしてブレーキシステム。XTRから採用されたICE-TECHをこちらも採用し、効率の良い放熱効果でブレーキのフェードを抑えます。
 実際にテストライドした感想だと、もちろんXTRのメチャ軽くてシャープなシフトよりかは多分レバーの材質のせいだとは思うのですが、ほんのわずかのニュッとした押し心地はあるんですが、これはXTRと比べるから。フツーにこれだけで考えると鬼速!です。レバーに指を載せた時点でシフトしているような感じ。これがリアだけでなくフロントもだから感動しちゃいます。
 新型のペダル(トレイルモデル)もシューズとのコンタクト面が広く、安定感抜群。
 ブレーキは前のモデルよりサーボウエーブの効き具合が自然になったような気がします。ブレーキパッドもフィン付き、フィンなし、レジンなど選択できるので、好みをチョイス。僕はフィンなしのメタルを使いましたが、これでも十分コントローラブルでした。
 レバーの形状もよくて、指がしっくりと引っかかります。
 全体的にすっかりと変身してます。まさしくフルモデルチェンジ。いいですよ~、ニューXT