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口明塚南古墳/豊橋市 金銅装馬具が出土 現地説明会を開催2/1

2009年01月27日 | Weblog
口明塚南古墳 馬越長火塚古墳と同時に発掘調査現地説明会を2月1日に開催
 市教育委員会は26日、同市石巻本町の口明塚(くちあけづか)南古墳で、金銅装馬具の破片を発掘したと発表した。
県内では豊橋市内の別の古墳に次いで2例目。近くに東三河を治めた「穂国造(ほのくにのみやつこ)」が葬られたとされる馬越長火塚(まごしながひづか)古墳があり、口明塚南古墳が穂国造の子孫の墓である可能性が高いとみている。
 同古墳は直径22m、高さ1.5mの円墳。今月初めに発掘調査が始まり、これまでに横穴式石室の一部や、石室内に積まれている高さ1m超の石が確認された。
 見つかった金銅装馬具の破片は縦横とも1cmに満たないが、大和政権との関係が深いことを示していると言われる細い線が刻まれた「毛彫文」を確認。出土した須恵器の年代から、古墳は馬越長火塚古墳よりも遅い七世紀前半から中期までの築造とみられる。

馬越長火塚古墳および口明塚南古墳発掘調査現地説明会
日時: 2月1日(日)午前10時30分、午後2時(雨天中止) 
場所: 馬越長火塚古墳(石巻本町字紺屋谷) 
内容: 長火塚古墳と、隣接する口明塚南古墳の調査で明らかになった遺構を学芸員が説明。長火塚古墳の確認調査は今回が最後。
問合先: 美術博物館
[参考:中日新聞、「広報とよはし」平成21年1月15日(No.1280)]

 昨年5月2日の報道では、大塚南古墳(同市石巻本町)で、金銅装馬具が出土したことを明らかにした。中でも、轡の花形鏡板は愛知県下2例目で、大和王権から権威の象徴として地方の有力者に与えられたもので、近くにある馬越長火塚古墳に葬られた穂国造の後継者、あるいは国造を補佐した家臣など関係者の墓ではないかと見ている。[参考:2008.5.2東日新聞]
 また、2006年3月1日の報道では、馬越長火塚古墳(同市石巻本町字紺屋谷地内)で、金銅装馬具・辻金具が見つかった。これまでに副葬品の馬具関係では辻金具と雲珠など合わせて13点が見つかっているとする。[参考:2006.3.1]


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