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大崎市・北小松遺跡 約2500年前縄文時代晩期の丁重に葬った犬の墓が出土 H22.9

2010年09月03日 | Weblog
 県教委は2日、北小松遺跡(大崎市田尻小松)から、縄文時代晩期(約2500年前)の掘立柱建物跡、犬の墓や動物の骨で作った漆を塗った髪飾りなどを発掘したと発表した。
 調査は圃場(ほば)整備に伴い、2007年度から水路と農道になる部分で実施。これまでに、人骨などが多数出土している。今年は、水辺の集落とゴミ捨て場を発掘した。
 これまで人骨が見つかった場所から400mほど東で掘立柱建物跡が11棟確認された。建物の1辺は2~3m。五角形や六角形の建物跡もあった。二つの柱穴では木柱が腐らずに残っていた。
 住居跡の近くからは犬を埋葬した跡や、食料にした鹿や猪などの骨を捨てたとみられるごみ捨て場の跡が発掘された。
 犬の墓は5基見つかり、計6匹分の骨が埋葬されていた。ほぼ完全な形で見つかっており、ペットとして飼われ住居近くに丁重に葬られたとみられる。
 水辺のゴミ捨て場には貝殻や動物の骨の残骸、土器が多数見つかった。赤漆か朱を塗った髪飾り、シカの角製の棒状の腰飾り、棒の先に付けたモリやヤスなどの骨角器も見つかった。
 現地説明会は4日(土)午後1時半から開かれる。
[参考:読売新聞、NHK]

過去の関連ニュース・情報
 2009.9.3 北小松遺跡 約2500年前縄文時代晩期の人骨が出土

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