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宇治市・平等院 本尊・阿弥陀如来坐像の台座から金文字の写経を発見

2011年05月26日 | Weblog
 平等院(宇治市宇治)は24日、鳳凰堂内にある本尊・阿弥陀如来坐像(国宝)の台座から、平安時代に貴族が極楽往生を願って供養した写経「紺紙金泥経(こんしきんでいきょう)」一部断片が見つかったと発表した。
 断片は縦2・5cm、横3・5cmの紙など30~50点。劣化が激しく、5、6点のみ金色の文字で「浄土」「誌」や銀の罫線が判読できる。2004年に平等院の本尊などを修理した際、本尊の台座内部からガラス玉や螺鈿(らでん)などとともに発見された。
 鑑定したセンチュリーミュージアム(東京都新宿区)は、平安時代中期の書風と一致したといい、創建期の装飾品なども発見されていることから、平安時代の創建時に由来する可能性もあるという。
 平等院ミュージアム鳳翔館で28日から、パネル展示するほか、今回の分析結果などをまとめた今年度の研究紀要「鳳翔学叢(ほうしょうがくそう)」を院内のミュージアムショップで販売する。
[参考:京都新聞、朝日新聞]

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