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東かがわ市・山下岡前遺跡および湊山下古墳 発掘調査説明会が16日に行われる

2013年02月15日 | Weblog
 国道11号線大内白鳥バイパスの建設工事の予定地に該当する遺跡が現在3ヶ所ある。
 東側から、山下岡前遺跡(東かがわし湊)、湊山下古墳(同市湊)、仲戸東遺跡(同市川東)である。

 山下岡前遺跡で、平安時代(9世紀)の建物2棟の遺構と、仏像の「螺髪(らはつ)」(直径約4cmの粘土製)が見つかった。 螺髪の出土は四国初。 遺跡近くには同時代の白鳥廃寺跡(奈良~平安時代)があり、関連施設の可能性が高いという。 仏像の高さは立った状態では約4・8mの規模が推定されるという。

 湊山下古墳(同市湊)は、古墳時代前半期(3世紀中葉~4世紀後葉)の円墳(径約20m)である可能性が高いと考えられている。 2012年11月から調査が開始され、まずは墳丘周辺に生い茂った潅木や竹、笹などを伐採した結果、古墳の墳頂部より瀬戸内海が見渡せるようになったという。 2つの埋葬施設があり、一方が堅穴式石室、もう一方が粘土槨に類したものらしい。 本墳より壺形埴輪の底の部分とみられる破片が出土し壺形埴輪を用いた葬送儀礼を行っていたことが確認された。 円筒埴輪が出土しない限り3世紀後半~4世紀前葉の築造の可能性が高いか。

 仲戸東遺跡では過去に古墳後期の川跡から円筒埴輪や形象埴輪が出土している。

湊山下古墳と山下岡前遺跡の発掘調査説明会が16日午後1時30分~3時に開かれる。
[参考:読売新聞、四国新聞、香川県埋蔵文化財センター]


山下岡前遺跡
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