歴歩

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甲賀市・紫香楽宮跡 宮町遺跡 和歌語句の「伊毛」と「乃古」文字確認

2008年09月23日 | Weblog
 滋賀県甲賀市教委は22日、聖武天皇造営の紫香楽宮(742~745年)跡とされる宮町遺跡(同市信楽町)から出土した8世紀中ごろの須恵器の皿(直径23cm、高さ2cmと推定)に、和歌で女性を示す「伊毛(いも)」(妹)と、男性を意味する語句の一部「乃古(のこ)」(おのこ、男)の文字があるのを奈良文化財研究所が赤外線撮影し確認したと発表した。
 04年に中枢施設「朝堂」跡の南端付近から破片が出土。裏面には「歌一首」と墨書きされていた。役人が私的に書いたとみられる。「歌」の字は何度もなぞられていた。
 本遺跡では日本最古の歌集・万葉集の収録歌が書かれた「歌木簡」が見つかっており、歌が盛んに詠まれていたことを改めて裏付けた。
 紫香楽宮は「仏都」と性格づけられてきたが、大阪市立大の栄原永遠男教授(日本古代史)は「貴族文化の栄える都としての側面も強まった」としている。
 須恵器は24~29日の午前9時~午後4時半、同町宮町の紫香楽宮跡関連遺跡調査事務所Tel:0748(83)1919で一般公開される。
[参考:毎日新聞、共同通信、京都新聞、 読売新聞、前出]
土器に“男女”と墨書 滋賀の紫香楽宮は和歌の都?(共同通信) - goo ニュース

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