歴歩

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大阪市・難波宮跡 5世紀前半の須恵器の窯跡2基が見つかる

2010年09月29日 | Weblog
 大阪市教委と市博物館協会大阪文化財研究所が28日、難波宮跡(同市中央区上町台地)で古墳時代中期(5世紀前半)とみられる最古級の須恵器の窯跡2基や初期須恵器の破片105点が見つかったと発表した。
 窯跡は地下にトンネルを掘る構造で谷の斜面に東西に並んでおり、西側の窯は幅約1.3m、長さ3.7m、東側は幅約1.5、長さ3.8mが残っていた(ともに推定全長は5m)。 出土した須恵器の破片は、5世紀前半の特徴を備えている。
 畿内では大阪府南部の陶邑古窯址群(すえむらこようしぐん)が初期段階から須恵器の一大生産地だったとされており、今回見つかった窯が使われたころには陶邑で既に生産が始まっている。須恵器を使うような重要な施設が付近にあり、近くに窯を作ったのではないかと推定している。
 上町台地では大和王権直轄とみられる「法円坂倉庫群」(5世紀後半)が見つかっているが、その際出土した須恵器は今回のものより新しく、それ以前に別の王権施設があったのではないかとみている。
 発掘現場はすでに埋め戻されている。29日から大阪歴史博物館(同市中央区)で窯跡の写真や出土遺物を展示する。
[参考:共同通信、産経新聞、読売新聞、毎日新聞]

古墳期最古級の須恵器窯 難波宮跡、近くに王権施設か(共同通信) - goo ニュース

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