歴歩

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大田市・古龍遺跡 石見銀山遺跡の関連港湾で、遺構や中国産などの陶器破片が出土

2013年03月31日 | Weblog
 島根県教委は29日、石見銀山遺跡の中世の港湾とみられている大田市温泉津町湯里の古龍(こりゅう)遺跡で安土桃山時代(16世紀後半)とみられる遺構と中国や朝鮮王朝の陶磁器などの多数の破片が見つかったと発表した。
 文献資料から古龍地域は、16世紀前半には石見銀山開発当初に利用された港湾であったが、16世紀後半頃には漁業を主とした集落へ移り変わったと推測されていた。
 世界遺産室が今年2〜3月に調査し、海から約100m離れた深さ30〜60cmの16世紀後半の地層から建物の基礎とみられる長さ約2・5mの石列と直径約40cmの穴が3カ所見つかった。周辺では、中国・景徳鎮の染付磁器、白磁や朝鮮王朝の陶器、美濃焼など国産陶器のかけらなど75点が出土した。 陶磁器は模様などから16世紀第4四半期のものとみられる。 銀の精錬に使ったとみられる「坩堝(るつぼ)」の破片も見つかった。
 出土遺物は、4月12日から5月27日まで、同市大森町の石見銀山世界遺産センターで展示される。
[参考:中国新聞、毎日新聞、読売新聞、島根県HP]



キーワード: 古龍遺跡

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