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葛城市・当麻寺 本堂の中将姫坐像は1558年、南都宿院仏師・源三郎の作

2013年03月28日 | Weblog
葛城市・当麻寺 本堂の中将姫坐像は1558年、南都宿院仏師・源三郎の作
 葛城市の当麻寺本堂に安置されている中将姫坐像(高さ73・3cm、木像)が、南都を拠点とした大工出身の仏師集団「宿院仏師」によって室町時代に造られたことが奈良国立博物館の調査で分かった。
 同館の特別展「當麻寺」(4月6日~6月2日)に出展するため調べたところ、中将姫座像の顔面内側に「源三郎」、後頭部内側に「源次」の名前が墨書で書かれていた。ほかに、「南都宿院」、「永禄元年(1558)」などが書かれていた。
 源三郎(げんざぶろう)が中心となって制作したとみられる。 源三郎は二代目源次の息子。 源三郎の名前が単独で記されるのはこれまで1570年代といい、最も古い確認例となる。
 大変優れた出来栄えで、源三郎渾身の作という。
[参考:奈良新聞、奈良国立博物館HP]

 奈良市三棟町の誕生寺は、藤原豊成(704-766)の邸跡とされ、ここで豊成の息女中将姫(747-775)が生まれたと伝えられている。 ここにも、本殿には中将姫自作といわれる本尊「中将姫法如尼坐像」が安置されている。
 室町時代に南都仏師のひとつ宿院仏師の活動拠点であった奈良市宿院町は誕生寺とは近くにあり、源三郎の中将姫に対する思いが作品に込められたのかもしれない。

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 葛城市・当麻寺

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