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南あわじ市松帆地区 松帆銅鐸、「ひも」を初確認

2015年08月14日 | Weblog
 奈良文化財研究所や同県教育委員会などが12日、兵庫県南あわじ市(淡路島)で見つかった「松帆銅鐸」7個(弥生時代前期―中期)のうち2個で、上部の釣り手部分にあたる「鈕(ちゅう)」と、音を鳴らす棒「舌(ぜつ)」にひもが残っていたと発表した。
銅鐸や舌を吊り下げるためのひもが確認されたのは全国で初めて。「銅鐸を木などに吊るして鳴らしたことが裏付けられた」としている。・・・「聞く銅鐸」
 ひもが残っていたのはエックス線CT検査で、内部に舌が確認された3、4号銅鐸(ともに、弥生時代中期の外縁付鈕式1式)。二つの銅鐸は大きい方(3号)の中に小さい方(4号)をはめ込んだ「入れ子」の状態で、7月下旬に3号の中から4号を取り出し内部の砂を除去し調査した。
 3号は、鈕の頂部付近に太さ約2mmのひも(よりひも)と痕跡が残存。舌には太さ約5mmのひもを通し穴にくぐらせて縛って固定していた。
 4号は、鈕の頂部で複数本のひもの痕跡が残存。舌の穴に、太さ約4mmのひも(組みひも)が通った状態で残っていた。
 ひもの原料は麻か、イラクサ科の多年草「からむし」の可能性があり、ねじったり、組み合わせたりしており、太さ4~5mm。
銅鐸から溶け出した銅イオンの防腐効果で残ったとみられる。舌の下端や銅鐸内部にはイネ科などと推定される草の葉らしい植物も付着。
 13~16日に南あわじ市滝川記念美術館でひもの写真などが展示される。
[参考:読売新聞、奈良新聞、産経新聞、朝日新聞、神戸新聞、毎日新聞]

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