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御所市・中西遺跡 古墳時代前期(4世紀前半)を中心とする竪穴建物群(最大規模の集落跡)が見つかる 

2015年08月21日 | Weblog
 奈良県立橿原考古学研究所が19日、御所市室、條にまたがる中西遺跡で、古墳時代前期(4世紀前半)を中心とする竪穴建物跡26棟が出土した発表した。
 遺構は北東側に広がる大規模な集落遺跡で、秋津遺跡と一体となることが判明した。 秋津遺跡を含め、これまでに竪穴建物は計81棟になる。 集落全体の範囲は南北約400m、東西200m以上に及び、さらに北側や西側に広がる可能性がある。
全体は祭祀空間と居住空間が区画されており、計画的に配置した古墳時代前期の集落では最大の規模としている。
 建物は一辺が3~6.5mで、これらは西南西―東北東方向の溝で北側と南側の群に区画され、北群は秋津遺跡へとつながる。 建物群や溝の方位も秋津遺跡の集落遺構と一致した。
 高杯や小型丸底壷などの大量の土器や、鏡形の石製模造品1点(直径6・1cm)が出土しており、集落内の祭祀で使われたとみられる。
 秋津遺跡ではこれまでに、祭祀用と考えられる塀で囲まれた方形区画や独立棟(むね)持ち柱建物、居住用の竪穴建物などを検出している。 中西遺跡も含めて集落内部は、溝や柵で囲む区画は祭祀の空間、竪穴建物は居住の場と計画的に配置されたらしい。
 秋津遺跡については、初期ヤマト政権が直営した祭祀施設や、5世紀に周辺地域を本拠とした葛城氏の居館との見方がある。
 現地説明会は23日午前10時から午後3時まで開かれる。
[参考:奈良新聞、読売新聞、毎日新聞、朝日新聞、産経新聞、ABC関西ニュース]

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キーワード: 独立棟持柱建物、秋津・中西遺跡

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