淡路市教委は11日、淡路市黒谷の「柚ノ平遺跡(ゆのひらいせき)」と「山ノ神遺跡」で、ともに弥生後期(2世紀頃~3世紀初め)の竪穴建物跡5棟が見つかったと発表した。同時期で国内最大の鍛冶工房跡である垣内遺跡とは谷を一つ隔てた北350m、同じ標高約200mに位置し、関連性が注目されるが、現時点では分からないとしている。
昨年5月から丘陵地約1900㎡(山ノ神約1200㎡、柚ノ平約700㎡)を調査してきた。両遺跡の間は約150m。
柚ノ平からは建物跡4棟が見つかり、円形、方形、四隅が丸い「隅丸方形」(1辺6.2m)が各1棟、不明が1棟。
このうち、隅丸方形の床面には焼土面が数か所確認され、鍛冶に使う台石と見られる石も出土したが鉄素材や製品は見つからなかった。また、四方の壁際に床面から20cm前後盛り上げた「ベッド状遺構」と呼ばれる高床がこしらえてあった。同遺構は、淡路島内では久野々遺跡(淡路市)、下内膳遺跡(洲本市)についで3例目。畿内周辺や瀬戸内沿岸でも同じ時期に見られるが、用途は不明という。
一方、山ノ神からは竪穴建物跡1棟が出土。後世に削り取られたため、現在は半円形だが、円形だったとみられる。中央部に焼土面があったが、鍛冶作業で使う工具類は見つかっていない。
現地説明会が13日午後1時半~3時半に開かれる。
[参考: 読売新聞]
過去の関連ニュース・情報
淡路市・垣内遺跡
キーワード: 五斗長垣内遺跡
昨年5月から丘陵地約1900㎡(山ノ神約1200㎡、柚ノ平約700㎡)を調査してきた。両遺跡の間は約150m。
柚ノ平からは建物跡4棟が見つかり、円形、方形、四隅が丸い「隅丸方形」(1辺6.2m)が各1棟、不明が1棟。
このうち、隅丸方形の床面には焼土面が数か所確認され、鍛冶に使う台石と見られる石も出土したが鉄素材や製品は見つからなかった。また、四方の壁際に床面から20cm前後盛り上げた「ベッド状遺構」と呼ばれる高床がこしらえてあった。同遺構は、淡路島内では久野々遺跡(淡路市)、下内膳遺跡(洲本市)についで3例目。畿内周辺や瀬戸内沿岸でも同じ時期に見られるが、用途は不明という。
一方、山ノ神からは竪穴建物跡1棟が出土。後世に削り取られたため、現在は半円形だが、円形だったとみられる。中央部に焼土面があったが、鍛冶作業で使う工具類は見つかっていない。
現地説明会が13日午後1時半~3時半に開かれる。
[参考: 読売新聞]
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