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小田原市・千代南原遺跡 平安時代の墨書土器が多数含まれていることが判明

2011年11月13日 | Weblog
 平成22 年度に小田原市市教育委員会が発掘調査を実施した同市千代字南原の千代南原遺跡第ⅩⅩⅥ(26)地点の出土品の中に、多数の墨書土器が含まれていることが、今年度実施している整理作業によって明らかになった。
 千代南原遺跡は千代遺跡群の中にある。 奈良・平安時代には千代寺院跡(千代廃寺)呼ばれる寺院があったと考えられ、郡家(ぐうけ)の推定地である永塚遺跡などとともに、古代足柄の政治的な中心地と考えられている。
 今回の調査では、おびただしい数の土器や木製品が捨てられたような状態で発見された。それらの土器の中には、「墨書土器」が数多く含まれ、その数は現在までに小田原市で出土していた総数をはるかに上回る。
 墨書土器は9 世紀後半から10 世紀前半頃の平安時代のものと推定され、千代の台地の上にあった寺院に関連して、祭祀に用いられた遺物であると考えられるという。
 書かれている文字には「福」「吉」「イ万」や、則天文字「人」や人の顔のような戯画と思われるものもある。
これらの墨書土器は、11月11日から、かもめ図書館(同市南鴨宮)で開催されている最新出土品展2011「発掘された文字の世界」で展示されるほか、11月2 日にかもめ図書館で開催する平成23 年小田原市遺跡調査発表会において、調査成果の報告が行われる。
[参考:毎日新聞、小田原市HP]

過去の関連ニュース・情報
 2008.10.10 小田原市No.271遺跡(下堀地区)発掘調査見学会資料

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