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坂戸市・町東遺跡4区 東山道武蔵路の道路遺構?が出土

2010年11月27日 | Weblog
 坂戸市教委は同市戸宮町東の「町東遺跡4区」から、奈良時代の東山道武蔵路と特徴が酷似した道路遺構が見つかったと発表した。
 東山道武蔵路は七世紀後半から八世紀後半まで使用されていたと考えられており、群馬県太田市付近で東山道の本道から分岐して、武蔵国府までを結んだと推定されている。町東遺跡は、南北にほぼ直線に延びるこの推定ルート上にある。
 道路遺構は、路面の両側に側溝が掘られており、溝間の幅約10m。所沢市の東の上遺跡で発見されている東山道武蔵路の側溝と同様に粘性の高い土(ローム)が塗られていた。東の上遺跡の約16km北の八幡前・若宮遺跡(川越市)では、「駅長」と墨で書かれた土器が出土している。また、近くの女堀遺跡でも東山道武蔵路とみられる遺構が見つかっている。
 町東遺跡から北に約2kmの推定ルート西側には、県内最古・最大の古代寺院跡とされる勝呂廃寺(七世紀後半~十世紀)がある。
[参考:東京新聞]

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