向日市埋蔵文化財センターの調査で、同市寺戸町の五塚原古墳(3世紀半ばから後半の築造、全長約91mの前方後円墳)で見つかった埴輪が、全国の発掘例で類例のない形状をしていることが判明した。
埴輪は昨年9~10月に古墳の裾部分から出土したが、破片約300点を接合し、高さ約66cm・口径約20cmに復元した結果、全体的に上に向かって径が大きくなるが、上部が球状で開口部の立ち上がりが低い,特異な形状の「朝顔形円筒埴輪」である。一方、上部が球状なところは丹後地方の「丹後型円筒埴輪」に似ており、外観上の共通要素があるといい、製作技術が乙訓を介して丹後地方へ伝わった可能性を示すとしている。
80年以上後に築造された近隣の妙見山古墳(4世紀中葉築造、全長約110mの前方後円墳)から運ばれ、五塚原古墳の主の子孫を納めた埴輪棺とみられるという。
同センターは10月9日まで向日市寺戸町の市文化資料館で開催中の成果展「先祖の記憶―古墳時代の祖霊観」で復元した埴輪などを展示する。
[参考:京都新聞]
過去の関連ニュース・情報
五塚原古墳
2016年10月13日 首長の4代目血縁者?埴輪棺見つかる
向日市埋蔵文化財センターは、五塚原古墳から、埋葬された首長の4代目の血縁者を納めたとみられる埴輪棺1基が見つかったと発表した。埴輪棺は、後円部の裾部で発見。[参考:京都新聞]
上部が球状、全国初の埴輪 京都・五塚原古墳で出土
キーワード: 五塚原古墳(いつかはらこふん)
埴輪は昨年9~10月に古墳の裾部分から出土したが、破片約300点を接合し、高さ約66cm・口径約20cmに復元した結果、全体的に上に向かって径が大きくなるが、上部が球状で開口部の立ち上がりが低い,特異な形状の「朝顔形円筒埴輪」である。一方、上部が球状なところは丹後地方の「丹後型円筒埴輪」に似ており、外観上の共通要素があるといい、製作技術が乙訓を介して丹後地方へ伝わった可能性を示すとしている。
80年以上後に築造された近隣の妙見山古墳(4世紀中葉築造、全長約110mの前方後円墳)から運ばれ、五塚原古墳の主の子孫を納めた埴輪棺とみられるという。
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