歴歩

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枚方市・楠葉中之芝遺跡 12世紀後半から13世紀前半の居館を囲む堀の一部を発見

2013年02月08日 | Weblog
 枚方市教委は7日、同市楠葉中之芝(くずはなかのしば)にある古墳時代から中世にかけての遺跡「楠葉中之芝遺跡」から、平安時代末期-鎌倉時代前半(12世紀後半~13世紀前半)の堀の跡などを発見したと発表した。
 見つかった堀跡は東西14m、南北11mで、深さ約1m、幅2・3〜3・1mの溝で、L字型に造形されていることから居館を囲む堀の一部と考えられるという。 堀が埋まっていた土中からは、平安時代末期から鎌倉時代前半(12世紀後半から13世紀前半)に制作された土師器や瓦器(がき)と呼ばれる食器類や、灯明皿などの生活用品も大量に出土した。
 また、堀跡の南東約100mからは平安時代の緑釉陶器、祭祀に関連する土馬(どば)、墨書土器なども多数見つかった。
 平安〜鎌倉時代にかけての楠葉地区は「楠葉御牧(みまき)」と呼ばれる摂関家である藤原氏の所領があった。 最初は馬を飼育する牧が営まれたが、その後荘園化した。 土器の工房も存在した。
 現地説明会が、9日(土)午後1時半~3時過に開かれる・
[参考:読売新聞、産経新聞、毎日新聞、枚方市HP]

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