ザ☆シュビドゥヴァーズの日記

中都会の片隅で活動する8~10人組コーラスグループ、ザ☆シュビドゥヴァーズの日常。
あと告知とか色々。

インフラの整備と人の流出

2018-03-11 23:54:22 | ヨン様
こんばんは、ヨン様です。


最近は地方都市の過疎化が問題になっていますよね。
生活水準や多様性を重視すると、近畿や関東の大都市に人が流れてしまうものです。
今日は、その原因の一つとして、インフラの発達というものを考えてまいりたいと思います。

基本的に、インフラの発展というのは日常生活の利便性を大きく向上させるものであり、良いことだと言えるでしょう。
例えば水道やガスが通っていればいちいち水くみ、火おこしをする必要はありませんので、それまでよりもはるかにコストが低減されます。
これには奥様も大喜びでしょう。

ところで、このように便利なインフラが整備されるとどうなるでしょうか。
誰でも蛇口やつまみをひねっただけできれいな水が出てきたり火をおこしたりできる世の中です。
そうすると、私のようないかにもなまくらな人間でも、水を飲んだり煮たり焼いたりとかいった最低限の調理ができるようになります。

このことは、少なからず人口の変動にも影響を及ぼすのではないでしょうか。
仮に都市の方が生活がしやすかったとしても、炊事洗濯といった家事全般を一人でこなすことができなければ、わざわざ都市へ出ていこうとする人(特に若者)はそれほど多くないはずです。
それまでは、水を用意するのも火をおこすのも、それこそ何時間もかけなければできないことだったわけですから、それを一人で働きながら背負い込むのは無理があります。

一方で、それが半ば自動的にできるようになると、大抵の若者がどこへ行っても単身で生活できるようになってしまいます。
このようなインフラの環境下では、より人間の移動が容易になることは、想像に難くありません。
もちろん、インフラが整備させる以前にも、妻帯者や世話係を雇えるような人であれば、移住もそれほど難しくはないでしょう。
しかし、生活インフラの整備が、単身の生活の大きな助けとなり、人の移動をいっそう流動的なものにしたと考えることは、ごく自然なことです。

そうすると、インフラの整備が地方の過疎化の遠因になっているというのも、それほど見当違いなことではないように思われます。
衣食住に関わる身の回りの準備をするためのコストが軽減されることで、単身での生活にかかるコストは劇的に少なくなっており、そのことで地方から人材が流出しやすくなっているというわけです。


インフラの整備が過疎化の遠因になっていたとしても、それを止めることは難しいですよね。
人間の流出を止めるためにはなにか別の方策を考える必要がありそうですが、今日は疲れたのでこのへんで。

それでは!