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file012 Eric DAVIS 【エリック・デイヴィス】

2005-07-20 | DEF
【メイズの再来】
Eric DAVIS

1980年、ドラフト8位でレッズに入団したエリック・デイヴィスは
走・攻・守が見事に兼ね備わったスーパースター候補であった。
いつしか『ウィリー・メイズの再来』などと騒がれる事になる。
86年、27本塁打 80盗塁というマルチな活躍でレギュラーを獲得する。
翌87年には37本塁打 100打点 50盗塁をマークし、
加えてゴールド・グラブ受賞と、『ウィリー・メイズの再来』が嘘ではない事を証明した。
同時期に活躍したダリル・ストロベリーと同じく、
細みの身体からしなやかなフォームで長打を放つ、
今ではあまり見られなくなったタイプのスラッガーであった。

90年、ルー・ピネラ率いるレッズは破竹の勢いでペナントを制し、
ワールドシリーズ優勝まで登り詰める。
デイヴィスもクリス・セイボー、バリー・ラーキンら同僚と共に
この優勝に貢献するが、同時にこの年はデイヴィスにとって悪夢の始まりでもあった。
シリーズ第4戦、果敢にダイビングキャッチを試みたデイヴィスだったが、
このプレーで腎臓を傷めてしまう。
以後、デイヴィスのプレーは精彩を欠き、成績も下降線をたどる。
91~94年の4年間で39本塁打しか打てず、
94年、デトロイトで34試合打率.183に終ると引退を決意する。

1年を挟み、96年、デイヴィスは古巣レッズで復活を遂げる。
26本塁打 83打点 23盗塁......。カムバック賞受賞。
...........しかし翌97年、今度は結腸ガンが発覚しシーズン途中でのリタイアを余儀無くされてしまう。
今度こそ終りかと誰もが思ったが、98年、またも復活、28本塁打を放つ。

通算打率.269、本塁打282という成績は『ウィリー・メイズの再来』にしては寂しいものであったが、
2度の大きな苦難を乗り越えたデイヴィスは堂々歴史に名を残す名外野手である。


http://mlb.mlb.com/NASApp/mlb/stats/historical/individual_stats_player.jsp?c_id=mlb&playerID=113102

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