第4回「大経の会」のお知らせ
以下のようにご案内申し上げます
繰り合わせて、ご参加下さい
日時 10月18日 10時~15時
会所 当山
講師 長○○一先生
テキスト 「浄土三部経(上)」岩波文庫
※昼食代として500円お持ち下さい
前回は勝果段~勝報段169P15行まで
「勝果段」・・勝果とは法蔵菩薩の優れた行(勝行)によって四弘誓願に代表される願が成就した姿。法蔵菩薩が穢土の苦しみを取り除き、苦しみの無い、あるいは苦しみを超えた世界。しかし、なぜ法蔵菩薩は全ての衆生が救われる前に仏になられたのか、この世はこんなに悲しみや苦しみに溢れているのに・・・という疑問が起こる。曇鸞は「火掭のたとえ」をもってこれに応え、親鸞聖人は、更に「弥陀成仏のこの方は・いまに十劫をへたまえり・法身の光輪きわもなく・世の盲冥をてらすなり」(讃阿弥陀仏偈和讃) ・・・十劫たっても阿弥陀様の光(本願・法蔵菩薩の智慧)は浄土で光っているだけでは無く、この暗い世の中を照らしている、つまり煩悩(人々の苦しみ)の有る限り、衆生の煩悩を焼き尽くそうと燃え(働き)続けている・・・と読み取られた。 では、苦しみが無くなり、満たされれば救われるのか?私たちの苦しみは、例えどれだけ満たされたとしても、この身では救われない・・・そこに18願を法蔵菩薩が選択された。ここに初めて宗教的な展開が生まれる(乃至十念 至心信楽)南無阿弥陀仏と称える信心が自分の主体となれば(一身帰命の信心)本当に救われる。お念仏によって新しい私をいただく。 (前回講義より)