続・てんしん日記2022

teacapブログから引っ越しました。
花の写真、本の感想、日々のできごと等々かな。

課題図書12冊!

2012-12-11 07:41:00 | 勉強会
 去年チャレンジした勉強会の課題図書12冊のうちあと7冊をこのひと月のうちに読まなくてはならなくなりました~。期限が近付いてきてまずいと焦っています。1年の猶予があったはずなんですけどね。その昔の悪夢がよみがえってきました。この押し詰まった年末に。

 で、いま読んでいるのが「ヘルシーな加工食品はかなりヤバい」本当に安全なのは「自然のままの食品」だマイケル・ポーラン著です。アメリカ№1環境ジャーナリストが「真の食の安全」とは何かを問うと銘打ってあります。

 最後の章「栄養学にとらわれない食べ方をしよう」から読み進めています。「食は農業の一部である」とか「「ひいおばあさんが知らない食べ物を食べてはいけません」とか「肉はサイドメニューに」とか「土壌にいいことは体にもいいことです」とかのメッセージが並んでいます。特に種からできる高果糖コーンコーンシロップ入りの加工食品の氾濫に警鐘を鳴らしているようです。
 「スーパーマーケットでは周辺部で買い物し中心部には立ち入らないようにしよう」とかです。

 それから近くで高年妊娠された方がいて、ぜひ薦めたい本が詩人の伊藤比呂美さんの「良いおっぱい悪いおっぱい」です。これも課題図書ですが、なかなかいい本でした。ヒトの生理に対してこんなふうにぶっちゃけて言葉を連ねる詩人に出会うと、一人メソメソ出産、育児などに不安を持つのがおかしくなるくらい。若い方には支持されるだろうなあと感心し、お勧めです。



ドキュメンタリー「隣る人」&トークショウ

2012-05-25 23:35:00 | 勉強会
 東中野のポレポレ座で児童養護施設を8年間見つめ続けたドキュメンタリー「隣る人」と刀川監督と信田さよ子さんのトークショウがありました。
 信田さよ子さんは原宿カウンセリングセンター長で私はブログの愛読者で、この映画があることも信田さんのブログで知りました。間近で信田さんのお顔が見られたのが一番によかったです。(なぜか精神科医とかカウンセラーとか、言葉が何倍もあるようで、好きですね。)

 施設では保育士さんが子どもたちを自分の子どものように抱っこし、一緒に布団で寝て生活していました。さまざまな理由で親と暮らせない子どもたちですが、虐待や、死別や、大人になれない親を前にした子どもたちの状況が垣間見えます。信田さんは血縁が必ずしもいいとは思わない、と常日頃言っています。上から目線の、心が風邪をひくようなコミニュケーションだったら断絶も進めます。

 ゲストの信田さんが、監督から次回作に終末期の「隣る人」構想を引き出していました。だれでもそばに何でも受け入れてもらえる隣る人がいたり、自分がだれかの隣る人になったりできたらいいですね。
写真は会津の立木観音。ころりと楽に旅立てるという御利益もあるそうです。


性格分類講座

2012-04-09 20:22:00 | 勉強会
 西新宿の朝カルへ精神科医名越康文さんの講座を聞きに行きました。「類人猿分類講座」というもので、ゴリラ、オランウータン、チンパンジー、ボノボの4つの分類をして他のグループの性格や自分を理解する話でした。名越さんはオランウータンで司会の方はチンパンジーとか。ちなみに私はどうもボノボ。
 4型にそれぞれ分かれて話し合ったら、初対面にもかかわらず、ボノボはすぐ意気投合。「場が和やかになるなら意見も変える」!「そうそう」と話がとまりません。ゴリラはお互いを「辛気臭い」と評しながら話だすのに時間がかかっていたそうです。チンパンジーは全員が「私が1番」タイプ。行動しながら考えるので2時間半以上の映画を観るのは苦手とのこと。(かわいそう)。オランウータンは「余地」が大事だそうで、顔には出さないが自分が1番と思っているとか。「余地」というのが私には初耳でした。
 
 4グループにいて違和感があれば変わる人もいました。そして別のグループのことを全然理解できない、というのがミソです。非難がきついほど大爆笑でした。「詰めが甘いボノボ、愛嬌がなにほどのもの」とオランウータンやチンパンジーは非難し、「上から目線で言われたら何でもやると思っていても頭にくる」というボノボ。ゴリラは毎日同じ平和な安定を望む。ルールを守るのが好き。オランウータンは一人で平気。干渉を嫌う。いきなり挨拶されても困る。チンパンジーは何が何でも勝つと強気で目立ちたがり。

 アバウトな入門編だったのでしょうが、名越さんは人間関係の怒りをためないで明るく暮らすための性格心理学のような提案をして、若い人に人気のようです。サルと類人猿が違うことも初めて知りました。類人猿のDNAは限りなくヒトに近いそうです。ボノボで98.4%の一致率。

 誰も自分と同じように感じるわけではないとは知っていても、これほどまでの違いがあるのかと愕然としました。言葉が通じないのも無理からぬ。

 写真は住友ビル31階から。隣りは都庁。西新宿のお寺さんの花飾りが珍しい。
 

死刑を考える講座、最終回

2012-02-18 22:14:00 | 勉強会
 いよいよ最終回、ときの人、森達也氏が立川に見えました。最近「A3」を出版、「僕のお父さんは東電社員です。」やドキュメンタリー「3.11」の封切り間近。BSジャパンで勝間和代さんと対談し、勝間さんが死刑廃止論者だったこと、今日と明日の放送だそうです。
 
 40人位でいっぱいの小さな会場に若い人がたくさん詰めかけ質問が出た集会でした。オウムを取材した「A」がどのTV局でも取り上げられなかったいきさつは、あまりに普通な人々としての映像だったから。オウムは凶暴で洗脳されていることが世間で求められてきたのはマスコミの先導でもあったこと等など。オウム事件以降、世間では善悪の二局対立が進み、不安感から見えない敵を探し始めること、世界一治安がいい日本で死刑がなくならない理由を体感治安と比較して語られました。メディアが機能しなかったオウム事件から情報公開の必要性も。

 連続講座の進行役の立川市在住で前アムネスティ事務局長の寺中誠さんによるノルウェーの鍵のない刑務所風景のスライドなどもあり、罪を犯した人は「愛情がなく、教育がなく、貧困であった」ことを考慮に入れ、出所の時「家がある、仕事がある」寛容政策をとったことはまさに政治主導であったという話もありました。

 私には、千葉在住という森さんの活躍を知り、若い人に支持されているらしいと知るめったにない機会でした。

 

久しぶりのアーニホール

2012-01-28 22:44:00 | 勉強会
 渋谷経由で久しぶりに世田谷のアーニホールへ出かけました。内容は「知的障害児・発達障害児と学ぶ性教育」です。
 もうかれこれ25年以上も前からここの勉強会へ時々参加しています。薬害エイズのころは盛況でしたが、いまは性教育はバッシングの真っ最中。結果、若者にエイズがふえているそうです。

 寒い中熱心な参加者で満員でした。四谷の婦人科の堀口雅子先生もいらしていて、4年前に堀口先生のやっている思春期外来から立川相互の丸橋先生を紹介してもらったことがありました。お礼を言う機会があって嬉しかったです。埼玉県立大学の助産師を作る大学の先生に、疑問に感じていることを個人的に教えてもらうこともできました。

 また、2010年の冬の講座には大谷恭子弁護士も参加されていて、「障害者権利条約」と特別支援学校・学級のいまで、内閣府の「障がい者制度改革推進会議」構成委員としてパネリストになっていてリーフレットをいまさらのように読むことができました。「永山基準」も話されていました。
 小さなホールですが、ここからたくさんの新しいことをいっぱいもらっています。

 桜新町、サザエさん通りを大急ぎで通って行きます。(まだ一度も長谷川町子美術館へは行っていませんが。)写真は乗り換えでチラッと見た渋谷ハチ公前です。帰りは溝の口から南武線に乗りました。寒かったですね。