続・てんしん日記2022

teacapブログから引っ越しました。
花の写真、本の感想、日々のできごと等々かな。

7月のこと

2022-08-02 10:10:19 | 勉強会

7月のメモ

上級救命救急講座を受講する機会がありました。どちらかというと助けられる方だと思うのですが、滅多にない機会と参加しました。

参加者8人に講師3人。

バイスタンダー(その場に居合わせた人)ということばを初めて知りました。

けが人や急病人が発生したとき、家族、同僚、バイスタンダーによる速やかな応急手当てが行われ、救急隊が救命救急措置を継続しながら搬送し、病院での救命治療に引き継がれること、の大事さの講習でした。119番通報から到着まで、およそ都内だと7~8分(多分、いまはもっと?)かかります。この間の空白の時間をバイスタンダーとなる可能性のある私たちにお願いしたいという講座でした。

ほぼ1日かけてテキストに沿った講習が行われました。自分は歳だから、と引き下がっているばかりでは助かるものも助からないのだと感じました。

救命措置にしてもずっと長時間はできなくてもはい、次のできる方、と分刻みで交代する声かけする練習をしました。心肺蘇生法のやり方、胸骨圧迫やAEDの操作方法等々です。

胸が5センチ沈むまで、かなりたいへんです。

最後に理解度テストがありました。満点の方がある中、私は90点でしたが、何度もテキストを見直さなければ、と思いました。

講師の方々の、一人でも多く命を助けたい!という思いが強く伝わった講習会でした。

 


キッズキッチン、土着微生物、など。

2017-07-23 20:04:00 | 勉強会
 暑い毎日が続きます。6月、7月と全8回の「子どもは食べて育つ」という連続講座に参加したり、食と医の師と仰ぐ幕内さんの食の勉強会で、韓国自然農業会の趙漢珪さんの講演を聞きに行ったりしました。が、振り返ってまとめる力がなく、お元気な83歳の趙さんについては、宮沢賢治さんが生きていたらこうだったかなあと思うくらいで情けない限りです。趙さんの「土着微生物を活かす」農文協出版の本を買ってきました。自然農の生産者の作物の試食もあり、また、おにぎりやさん、ハム屋さん等の参加もあり、参考にされている企業もあると知り、よかったです。

 「子どもは食べて育つ」は近所の公民館の保育つきの講座でした。20代、30代の若いお母さんたちの熱心な質問を聞きました。前半4回は幕内秀夫さんの講座で、後半4回はキッズキッチンを都心で主宰している大場満枝さんの講座でした。耳慣れないキッズキッチンのことをはじめて聞きました。3歳以上の子どもたちが包丁を持ち、一汁二菜を作るサークルのことで、メインイベントに手のひらで豆腐を切って味噌汁づくりをしたり、アジなどの魚の3枚おろしをすることです。
 台所に入らないのがお手伝い、と子どもにいうと豪語する親たちが皆びっくりし、早速お試しした話が出ていました。これを関西で中心になって主宰している坂本廣子さんは、阪神大震災の教訓を大切にしていて、最後は災害時でもいつもの食事、というメニューの提案もあり、若い方たちの関心をよんでいました。最近「くらしの防災」が出版されたそうです。
 食についての手順は見れば見るだけ勉強になり、私は最年長の参加者でしたが、よかったです。

写真はキッズキッチンで子どもが作る一汁2采と、災害時のビニール袋とハサミ、お湯でつくるコーンスープと、いり豆おにぎり、乾物の酢の物です。


ハーブボール

2017-02-06 08:19:00 | 勉強会

岐阜県の移住体験ワークショップが東京秋葉原駅近くの貝印ビルで開催されました。西の地方で一番東京に近いところ、お気に入りの「ツバメサブレ」があったり、水と空気がきれいなところでいいなあと思う所です。観光に行く人も誰でも来ていいですよとのお誘いもあり、出かけました。
 「ハーブボール」?ポプリみたいなものかなあと思って出かけましたら、うちでも簡単に作れそうなハーブの指圧ボール?のようです。
 実はうちにももらったものが使わずにあり、ラベンダー入りの市販品は5千円位もすると聞きびっくりです! 右側は当日作った番茶入りのハーブボールです。
 野草ボールともいい、身近なもの(生葉でも可)をもんで包んで硬いボールにして使います。温熱・植物療法でもあるそうです。
 特に顔の周りをトントンするだけで楽になるとのこと。早速使ってなかったラベンダーボールを使ってみました。目がぼんやりだったり、歯が重たい感じだったり、出かけて興奮冷めやらず、の今日にいいのかなあと思います。
 作った番茶のボールは水につけて蒸し、暖かいままで使ったり、乾燥させて使ったりします。

「心身のリラクゼーション」「筋肉や体の痛みの緩和」「肌へのつるつる効果」などがあるそうです。
教えてくださったのは愛知から岐阜の山奥へ移住した森のシャーマンさんです。水源の地の古民家を改装して4歳のお嬢さん、夫と快適岐阜暮らしをしている伸びやかな方でした。いま雪が背丈以上積もっていて、2,3時間早く起きて雪かきする毎日だそうです。
 
 もう一つの「森の幼稚園」の報告は、岐阜の自然が豊かにあり、親は子どもたちを森で自由に遊ばせ、手出ししない、ワイルドなものでした。
 保養に出る福島の子どもたちの、木や葉っぱや土にさわれない日常からするとなんと羨ましいことでしょう。川に飛び込む子どもの写真につくづくそう思いました。
 こんな空気のいいところで子育てできたらいいでしょうね。雪の少ない地域も県内にあるそうです。岐阜産の希少なボーノ豚で作った西麻布のイタリアン、エンゾさんの心のこもったハムやパスタもおいしくいただきました。



大雪の日

2014-02-12 00:03:00 | 勉強会
 2月8日土曜日、大雪の日に立川シビル主催の講座があり、午後からバスで出かけました。
 上野千鶴子さんの課題図書もあるという講座でしたから、ひと月はその本を読むのにおおわらわでした。本は「生き延びるための思想」(新版)や、「ナショナリズムとジェンダー」で、講座は「ナショナリズムとジェンダー」を読み解く対話的試みというものでした。あいにくの天候で、用意された2か所の部屋の使用はなく、1か所での講座でした。

 私は最近上野さんの本に出会う機会が多く、どれを読んでもライブ感覚で面白く、興味深いので、講座も楽しみでした。ご本人はオタクの学者なので何ページのどれが、という質問や感想が聞きたいとおっしゃっていました。戦後処理の仕方がなぜドイツでは加害者として徹底的に行われたかということや、日本はいまだ東アジアの平和を構築することができず、「ヒロシマ・ナガサキ」という被害者としての戦後処理が行われたか、、、等々。従軍慰安婦のことなどを例に挙げて話されました。

 参加されている中に熱烈な上野ファンがいらしていて、「バトンを受け取った」とおっしゃり3つ目のケアホームを作りました、今日は若者を1人連れてきましたとおっしゃっている方があって驚きました。上野さんが理事長をされているWANのボランティア登録者という男女もいて、バーチャルといわれるネットの広がりを痛感しました。

 ほしかった本「女の思想」(私たちはあなたを忘れない)にサインしてもらい、猛吹雪の中、バスを長時間待って、雪道をどぼどぼ歩いて帰りました。



おひとりさまの在宅死

2013-10-12 23:27:00 | 勉強会
 「在宅ひとり死準備セミナー」に上野千鶴子さんが基調講演するというので予約をし、出かけました。300人の参加者は高齢の方が多かったです。
 参加された方々は「死ぬとき、誰かに手を握っていてほしいか。子や孫に取り囲んでほしいか」の上野さんの問いに「ノー」と言う方が多く、私は不覚にも何の準備も考えもなしで参加し、多分「さようなら」と言ったり、「ありがとう」と言ったりするのかなあと漠然と考え、冷や汗が出ました。多分そんなことないよね、一人で死ぬのだったら。すごい人たちが参加されているのだとまず感じました。

 場所は多摩市でした。回数を重ねていて、今回は在宅医療機関それぞれの医師2名、在宅介護専門の看護師兼ケアマネと上野さんのパネルディスカッションもありました。市長も参加されていて、途中質問に答える形で参加されていました。

 24時間体制で介護の手があれば自宅で、家族の介護を当てにせず、ひとり身でも死を迎えることができるという究極を追及していることは、介護の質が全体で上がることでもあるでしょう。現在は深夜のヘルパー手当が安すぎてまだまだだと問題が出されましたが、すでに各地で取り組まれてきているようです。

 医師のお一人が「近所に友人をつくるのがいい」との発言に、上野さんは「いやや、近所と仲良くはいらない、毎日安否確認できる友人がいれば」と都市生活者として反論され、ケアマネが「本人のたしかな意思が自宅介護を選ぶことが必要」ということに対しても、上野さんは「できるだけ、ぐずぐずだましだましがキーワード」と介護する側、介護される側の意見があり、興味津々でした。トータルライフマネージメントに意思決定はいらない、という上野さんの考え方ははるか進んでいるように思えます。認知症の度合い、病気の進行を考えても、どの辺にいてどうなるかの予想は誰もわからないはずだからです。ケアマネからは介護度により具体的な費用も出されて、施設に入ることを想定せず、いまのままで老い、死を迎えることが可能になるのも遠くないと思えるようではありましたが、病気せず、死ぬまで仕事しながら、は理想でしょうね。
 おくればせながら上野さんの書いた最近の本を何冊か読んで勉強しているところです。