続・てんしん日記2022

teacapブログから引っ越しました。
花の写真、本の感想、日々のできごと等々かな。

慰霊の日

2013-06-23 20:57:00 | 沖縄のこと
 今日は満月だそうですが、ここは梅雨空であいにく月は見えません。沖縄では見えていますか。きょうは日曜日と重なったため慰霊の日の休日にはならなかったようですが、いつもは県民の休日です。

 沖縄は平和の祈りに包まれた1日だったでしょう。私の父方の祖父母も「平和の礎」に刻まれています。これは那覇の家族が場所を確認しましたから、今度教えてもらえます。母が調べた系図によると、沖縄に残った父の両親や兄弟その家族は、4月から6月にかけて亡くなっています。住所別に名前が刻まれているのでしょうか。あまりに多くてどこにだれがをなかなか覚えることも、教えてもらうこともできてないありさまです。

 私の記憶では、まだ戦後のどさくさのさなかの中学生のころ、よく遠足で南部(百名海岸、喜屋武岬とか)に行ったものですが、いまから考えると戦争の記憶が風景の中にまざまざとあったように思います。村ごと全員亡くなった所も通りましたし、壕のそばも通りました。百名の受水走水(ウキンジュハインジュ)辺りの水が流れている所では、水筒を持つ日本兵の幻が見えたような感じがしたものです。見たよ、と言っても誰も笑う人がいなかったのは、誰も彼もそんな感じを持っていたからのように思います。祈ることしかできないです。平和の祈りです。

 首里から持ち帰ったトラノオ(サンスベリア)に花が咲きました。花も水滴もはじめて見たので写真をたくさん撮りました。


世話人花日記さんを見送りました。

2013-06-16 00:05:00 | ノンジャンル
 去年の10月までグループホームを代表して働かれ、今年も花の手入れにお見えだった世話人花日記さんが、ガンのため5月末に旅立たれました。4年間の闘病を気丈に過ごされていましたが、緩和ケアの病院で息を引き取られました。66歳でした。お通夜には利用者のみなさんとお別れしてきました。グループホームの庭ではご本人が植えられたアジサイが咲き始めていました。
 
 世話人花日記さんはたくさんの木や花を植え、野菜の苗を植え、季節を感じる日々をみんなに教えてくれていました。富士桜やチューリップをたくさん植え、春には「花まつり」を楽しみました。食事もすべて手作りで、珍しい料理をみなさんに食べさせたいといつも希望されていました。圧巻は外出です。花の季節や山の季節を見せたいと自ら運転されて、かわるがわるみんなを富士山5合目や、車山高原などへ連れ出していました。日帰りでも温泉つきが多かったです。私も利用者の方と共に尾瀬に連れて行っていただきました。朝4時出発、19時の夕食には帰るという強行軍でしたが、そんなことでもなければ尾瀬に出かける機会はなかったかもしれません。尾瀬ヶ原を歩き、お昼を食べ、赤城山の見える温泉も楽しみました。次はニッコウキスゲ、次はといつも季節を追いかけていました。
 この職業にご縁をつくっていただいたことに感謝し、同世代を共に生きたものとして、早い死を悼むと同時に、ご冥福をお祈りします。8年間お疲れさまでした。