天皇陛下の靖国神社御親拝を希望する会会長

日本人の歴史認識は間違っています。皇紀2675年こんなに続いた国は世界の何処を探しても日本しかありません。

日本国憲法無効論本音と建前

2017-05-12 14:05:17 | 時事
日本国憲法無効論の本音、つまり押し付け憲法、占領憲法といった視点に立てば保守の皆さんはそんな憲法など無効である、破棄して帝国憲法にもどすべきだ、となる気持ちは痛い程わかります。

然し乍ら学術的に無効論は破綻しているといわれ、改正の足枷となってきたとも考えられます。


柔らか保守の谷田川惣氏のツイートから抜粋




『国体が存続したからこそ形式的に帝国議会での憲法改正手続きをとったんだよね。本当に国体破壊の革命憲法だったら帝国議会は通せなかっただろう。当時の国民が国体破壊だと思っていなかったのに、現代人が国体破壊の憲法だと言ってる。なんなのその思い上がりは。』

『戦前の憲法学者・美濃部達吉の「天皇機関説」は天皇主権説との対比で保守派からも評価されることがあるのだが、イェリネックの「国家法人説」の影響や関係性から見れば、とても評価できるものではない側面が多々ある。政治哲学の知識が足りなければ、なかなかわからないだろうな。』


『美濃部達吉は、統治権としては天皇ではなく国家に主権があるとするが、国制の最終的な決定権は天皇にあるとしている。すなわち憲法制定権力は天皇にあると考える。天皇主権説と対峙した天皇機関説論争に目を奪われてこのことを知らない人は右左に関係なく多い。ただし、憲法学者にとっては常識である。』

『憲法無効論者は学問と縁のないおっさんばかりだから、どうでもいいんだけど、法学部、とりわけ憲法学を専攻する学生は私の憲法に関するツイートをチェックしておいたほうがいい。通説である八月革命説を否定するなら、どこまで遡らないといけないかわかるから。相手の土俵で戦ってはいけない。』

『戦前の憲法学の通説では立憲君主制と天皇主権は矛盾しないということを知らずに、憲法を語っている人が多い。日教組の左翼教師も右翼も知らない。天皇主権の立憲君主制から国民主権の立憲君主制に移行したことは憲法の改正とは言えず、法的な断絶(革命)が起こったとなった。これが憲法学会の通説。』

『美濃部達吉の憲法論をわかりやすく言うと、明治憲法体制は天皇機関説により紛れもなく立憲君主制であるとし、天皇は憲法を超越するという上杉や穂積の天皇主権説を退けた。しかしその立憲君主制という国制を最終的に決める権限があるのは天皇だと言っているわけ。それが憲法学上の天皇主権。』

『戦前の憲法学の通説では、大日本帝国憲法体制は天皇主権の立憲君主制となる。私はこれを認めないから八月革命説に影響されない。憲法無効論者は戦前の通説から無効論に導こうとしているので、その土俵じゃ無理だと言ってるわけ。このことを理解できずに私を左翼と言ってるのだから、目も当てられない。』





如何でしょうか少しわかり辛いと思いますので簡単に解説します。

帝国憲法と現行憲法の関係に於いて継続していない、つまり、帝国憲法が改正されて日本国憲法となったのでは無いとするのが無効論者であり、
谷田川氏はあくまでも帝国憲法を改正したものが日本国憲法であるとしているのです。

その証拠に国体は護持されているといっているのです。

しかし憲法無効論は、「現行憲法は無効なので革命は起こっていない」と言い、
「現行憲法は有効だから革命が起こった(8月革命論)」と左翼憲法学者は主張します。

そして両者は同時に現行憲法に対して国体が変更したと全く同じ主張へ変質していくわけです。


憲法は法体系の頂点なので、憲法を無効にする法規範は存在しません。現行憲法は帝国憲法に反しているから無効というロジックは通用しないのです。




無効論を唱える代表が弁護士の南出喜久治氏ですが國體護持塾なる会を主催し、活動されておられますが、

 『我々が救國を實現するために殘された時間は極めて少ない。一刻も早くこの危機的で閉塞的な情況を打破して、占領典範と占領憲法を含めた占領統治時代に生じた膿を摘出し、自立再生論によつて祖國と世界を再生させる必要がある。しかも、國體護持は單なる理論だけで實現しえない。實踐あるのみである。仮に、國體原理主義者とか天皇原理主義者であると誹られても、愚直に貫かねばならない。しかし、その實踐には、やはり確固たる理論が不可缺である。』

とあるように、彼の主張に賛同する政治家、保守派は少なくないし、その主張も理解できるものです。

出来ればこの論争自体無くなることが希望ですし、これらがまとまって保守を作れたならと思ったりもします。

問題はあくまでも国体が護持されたにもかかわらずそれをタブー視してきたことであって、保守同士いがみ合っている場合ではないのです。






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