佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

白い悪魔の話~浅薄な知識で恐縮ですが(その3)~

2006年01月14日 02時55分05秒 | 日記・エッセイ・コラム

 

 上越の皆さん、大丈夫ですか?

 

 一斉雪下ろしが始まった。20年ぶり。

僕が小学生の頃以来。誰か町の様子を

コメントしてくれると嬉しいけど。

 

6、雪ってそんなに重いの?③

 

 気温が上がるらしいです。かなり。

雪が融けるのはいいのですが、

雪崩が心配です。

 大規模な雪崩だけではないです。

屋根の雪が一度に落ちたりします。

落ちるのはいいのですが、下に人がいるとどうなるか。

 雪国の学校の体育館の屋根は、雪が積もらないように、

積もると自動的に落ちるようになっています。

その頃になると、体育館の下は、進入禁止になります。

雪が沢山落ちると、山になって、子供にとっては

遊び場発見、ということになりがちだが、

再三書いているように、雪は重いです。

落ちてきた雪が直撃して、首の骨が折れる事故、

雪の直撃を受け、埋もれて出られずに窒息する、

そんな事故が結構ありました。

この週末は、雪の落ちそうな場所には、

絶対に近寄らないようにしましょう。

 

7、除雪の話

 

 「除雪」とは、読んで字のごとく、

雪を除く作業です。

 でも本当は、「無雪」がいいのです(こんな言葉ありませんが)。

雪を無くしたい。でも出来ないから、雪をどけるしかない。

雪国の道路を見ると、雪の壁が凄く高いですね。

富山の立山のアルペンルートの映像は、毎年流れますね。

あれを見て、

「すごい積雪だなあ」

というのは、半分合っていて、半分は間違っています。

その場合、道路には、雪はないですよね。

つまり、除雪車が道路の雪を端にどけて、

雪の壁が出来た、ということ。

純粋に積もっただけの高さではないです。 

 そう、雪は消せないのです。

「水」という手がありますが、これはこれでまた問題が。

雪国の大型店の駐車場を見ると、

端の方に大きな雪山が見られます。除雪の結果、

置き場のない雪を山積みしているのですね。

だいたい、雪の捨て場というのがあって、

グラウンドのような広い場所や、河川敷です。

これも限界があるので、大変です。

「無雪」の仕組みを作ったら、ノーベル賞ものです。

 

8、消雪パイプの話

 

 雪国の道路には、消雪パイプというのがあります。

道路に埋まっているのですが、

雪をセンサーで感知し、水が出ます。

雪が融けて積もらなくなるので、車には助かります。

水浸しになるので、歩行者には不評です。

車がその水をはねるので、なおのことです。

 しかしこれにも問題が。

私の実家上越高田は特にそうなのですが、

消雪パイプは、地下水を汲み上げています。

汲み上げすぎると、地盤沈下を起こすのです。

今上越高田では、その問題で、対策にのりだしています。

私の出身小学校は、特に沈下の起こる低い地域で、

学校の壁には、亀裂などが結構入っていました。

 

 雪を除く。

 雪を消す。

 

 いい方法はなかなかありません。

各地で事故が起こっています。

皆さん、くれぐれも気をつけてください。

白い悪魔の話はこの辺でひとまず終わり。

雪国の様子、少しでも分かってもらえたらと思います。

 


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