佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

合唱団ユートライ第38回定期と東京交響楽団第129回新潟定期

2022年12月05日 13時20分34秒 | 合唱
 昨日はこちらをはしごしておりました。
 

 
 合唱団ユートライは昨年3月末に退任していますが
今回はいち聴衆として聴かせていただきました。
お世話になった鈴木真理子先生の追悼のステージでもあり
私もプログラムを見て、演奏を聴いて
なんとも言えない気持ちになりました。
 
 
 演奏もとても素晴らしかったのですが
最初にプログラムの並びを見た時に
選曲の意図のようなものがすぐに感じ取れました。
直接の追悼はピツェッティのレクイエムではありますが
その後の作品を含めて実際にその並びで演奏を聴いて
より真理子先生への思いを強くしたというところがありました。
ユートライの”母”のような存在として長年見守ってくださり
団として今の悲しみを受け止めつつも
団が進むべき道を一生懸命、月日を過ごすその日々は
晴れの日も雨の日もきっと先生が見守ってくださる。。。
  
 
 いち聴衆として、
これまでお世話になってきた真理子先生への思いを
改めて深くするとともに
今の悲しい気持ちを少し軽くすることが出来た
そのような貴重な時間だったと思います。
 
 
 終わってからそのまま
東京交響楽団の新潟定期。
こちらではフォーレの作品を集めてでした。
「レクイエム」の演奏が非常に抑制的内省的で
この人数やオケとの合唱でこういう方向性に
持って来られていたのはとても素晴らしいと感じました。
大人数だけれどオケだけど
声に頼らない祈りの音楽を作られていて
かなり久しぶりににいがた東響コーラスを聴きましたが
良いコンサートでした。
 
 
 実はユートライの定期のアンコールでも
真理子先生がお好きだった
このレクイエムの終曲「楽園にて」が演奏され
今日は2回聴くこととなりました。
私としては、ユートライと東響の定期合わせて
より追悼の思いを深くした
そんな日になりました。
関係者の皆様に感謝申し上げます。 
おつかれさまでした。