佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

外食考~安いことは良いけれど~

2009年09月20日 01時14分09秒 | 食・レシピ
 
 家からほど近い回転寿しのお店の外に、
こんなのぼりが立っていました。
 
 
 
「完全手握りの店」
 
 
 
 これ、どうですか?
この店のことじゃないんです。
この店は全うだと思うんですね。
こんなのぼりが出る回転寿司業界ってどうなんだと。
 
 
 今、回転寿しの店の多くで、
ロボットが寿司を作っているんですよね。
何が不思議かって、
そういうことをテレビの取材とかで
平気で明かすことです。
ロボットが寿司を作っている様子が放送され、
おまけに、皿の下にICチップだかがついていて、
一定時間が経つと自動的に寿司が廃棄される仕組みとか、
そういうのが放送されるわけです。
 
 
 なんか、恥ずかしさみたいなのってないのかなと。
 
 
 というか、自慢げにこういうのを出されると
僕は違和感を感じるんですよね。
「いや、それ、声高に叫ぶことか?」って。
でも最近は、こういうことを「企業努力」と言って
取材を受ける訳なんですよね。
だから、「完全手握り」のように普通のことをしている店が、
そのことをアピールするということになるわけです。
「えっ?寿司が手握りって当たり前だろ?」
という時代じゃないのです。
似たような話題は他にもありますよね。
寿司じゃないですが、
たまに、「手づくり風」とかって書いてある品物もある(笑)。
「手づくり”風”」って、よく考えるとおかしいですよね。
 
 
 この間も、某チェーン店でチャーハンを頼んだんです。
そうして厨房を見ていたら、
丸くて黒い大きな鍋のようなものが横向きで自動で回転していて、
その中にチャーハンが入っているんです。
要は、冷凍食品みたいなもの、チャーハンの素を入れると
後は勝手に機械が作る、という仕組みです。
回転させるのは、パラパラになるためですよね。
これ、テレビでも放送してました。
でも、これ客から丸見えなのってどうなんかなと(苦笑)。 
というか、食べたところ、
”パラパラ”というより”乾燥”でした。。。
 
 
 外食産業って、多分いろいろあると思うんです。
特にチェーン店、
特に不況の時代、その中で生き残るために、
「安さ」を売りにした店が伸びて、拡大路線を進んでいます。
この傾向は色に限らないですが。
で、こういう傾向が当たり前になっていくと、
安いことが当たり前のような雰囲気が出来てきます。
別の例だと、100円ショップなんかが出てきてからは、
「これは100円で買える」という感覚が当たり前になりました。
でも、安いということのからくりの裏をが
どういうことなのかって、改めて考えないといかんよな、
特に、食については、と思いました。
確かに、差別化ということなので、
こういう業界、このそうがターゲットなんだ、
分かるんです。
ただね。。。(苦笑)
根っこみたいなものは大事にして欲しいと思う訳で。。 
 
 
 と言っても、
安い店に行ってしまうんですよね。。。(苦笑)