佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

JCDA合唱の祭典2009-第10回北とぴあ合唱フェスティバル

2009年06月20日 22時24分19秒 | 合唱
 
 遅くなりましたが、先週金曜日のコンサートです。
 
 
 日本合唱指揮者協会が北区と連携して
毎年開催している合唱の祭典。
10回目ですが、東京ということの他に、
この時期はなかなか日程が合わないこともあり、
多分初参加でした。
14日が新潟県合唱祭のため、12日の演奏会と、
13日のグレゴリオ聖歌の講習会のみ参加しました。
金曜日のコンサート、せっかくなのでプログラムを紹介します
(以下、協会のHPより貼り付けました)。
 
 
会場:北とぴあさくらホール
企画・構成・進行役 名島啓太
 
 
 JCDA合唱の祭典10周年記念企画!
我々の心に刻まれた名旋律の数々、伝統音楽へのまなざし、
戦争の記憶、自然への畏れと感謝、青春への賛歌…
感動を湛えた、人類普遍のメッセージを持つ合唱作品を演奏します。
会場のお客様と共に合唱の楽しさを体感しながら、
未来へ「歌い継いでいく」ことの素晴らしさと大切さを再認識する
オープニングコンサートです!
 
 
■北区合唱連盟女声合唱団=指揮:清水雅彦/Pf.:高橋典子
「忘れな草」(中田喜直 作曲)
「まあるいいのち」(イルカ 詩・曲/遠藤謙二郎 編曲)
「今日から明日へ」(仲里幸広 詩・曲/富澤裕 編曲)
 
■日本音楽高校合唱部=指揮:松田乃利子/Pf.:小川教子
「わが里程標」
「ひとつの朝」(平吉毅州 作曲)
  
■北区民混声合唱団=指揮:名島啓太/Pf.:岩井智宏
「日本の四季の歌」(中田喜直 作曲)より
早春賦・夏の思い出・小さい秋見つけた・雪の降る街を
 
■日本・ポーランド友好協会男声合唱団=指揮:安藤由布樹
「アウシュビッツの芸術家たち」(安藤由布樹 作曲)
「さとうきび畑」(寺島尚彦 作曲/安藤由布樹 編曲)
 
■ドマーニ=指揮:松浦ゆかり/Pf.:黒尾友美子
「この星の上で」(松下耕 作曲)より
  はる・地球の客
「島唄」(宮沢和史 詞・曲/小原孝 編曲)
 
<一緒に歌おう!> その1
合唱人の心に刻まれた名作  指揮:岸 信介
「夢みたものは」(木下牧子 作曲)
 
■女声合唱団「しらべ」=指揮:岸信介/Pf.:五十嵐稔
「白い木馬」(萩原英彦 作曲)より 
第3曲・第4曲・第5曲
 
■カンタンテ・マテルナ=指揮:古橋富士雄
「五木の子守唄」(間宮芳生 編曲)
「刈干切唄」(小林秀雄 編曲)
「てぃんさぐぬ花+谷茶前節」(瑞慶覧尚子 編曲)
 
■CANTUS ANIMAE=指揮:雨森文也/Pf.:野間春美
「水のいのち」(髙田三郎 作曲)より
 第1曲・第5曲
 
<一緒に歌おう!> その2
合唱人の心に刻まれた名作  指揮:雨森文也/ Pf.:野間春美
「聞こえる」(新実徳英 作曲)
 
 
 時間にして2時間半くらいでしょうか、
盛りだくさんの内容でした。
一緒に歌おうコーナーでは、
ステージに上がって歌わせて頂きました。楽しかったです。
 
 
 コンサートについて、聴きながら感じたことですが、
「俯瞰」の目線が大事だということを思いました。
 
 
 合唱作品にもいろいろあるのですが、
作品の時代というだけのジャンルではなく、
学校で歌う作品とか、ポピュラーソングの編曲とか、
うたごえ系のものとか、唱歌童謡民謡とか、
ジャンルごとに分かれてしまい、
「歌い手」や「聴き手」がジャンルを飛び越えることが
非常に少ないという現状があると思います。
 
 
 かたや、それと相反するように、
作品自体というのは、
歌い手や聴き手以上に、ジャンルを超えているものなんですね。
これをもたらしているのは、
もちろん歌い手や聴き手だったりもするんですが、
僕の印象としては、歌い手や聴き手は非常に保守的で、
また面倒くさがりで、
ジャンルとか合唱団とか、既存の枠を超えることを
好まない傾向にあると思います。
 
 
 こういうコンサートを通じて、
いろいろな合唱作品について、
またそれを通じて、
合唱活動とはどういうものなのか、
社会とどう関わりを持っていくのか、
考える人が少しでも増えるといいなと思います。
このコンサートだけでなく、
この一連の合唱の祭典のようなものは、
願わくば、むしろ地方でやれたらと思うイベントなんですよね。
 
 
 企画・構成・進行役は
お世話になっている名島先生でした。
こういういろいろな団が出演するのは、
いろいろ大変だったかと思います。おつかれさまでした。
あと、CANTUS ANIMAEさんが出るというのも、
東京に足を運ぶきっかけでした。
名曲「水のいのち」をCAと雨森文也先生での演奏。
新潟ユース合唱団の演奏会で
お世話になった頃のことを思い出しつつ、
懐かしく聴かせて頂きました。
CAさんの演奏、歌い手がピアノを囲んで、
雨森先生はいつものようにアンサンブルを引き出す役割に徹し、
生のアンサンブルの良さを聴かせて頂きました。
一般的に、アンサンブルというとアカペラばかり言われますが、
なんでもアンサンブルが大事なんですよね。
どんな作品でもそれを体現出来るのが
CAさんの素晴らしいところだと思います。
 
 
 でも、正直を言うと、この作品は頂上が見えない作品ですね。
今日の演奏も素晴らしかったですが、
それだけに、まだ高みが、まだ見ぬ高みがあるのでは、
そうも感じました。
だからこそ、雨森先生がライフワークとして
演奏し続けるのだろうと思います。
またCAさんと雨森先生での演奏を聴きたいところです。
 
 
 演奏会終了後、
思いがけずCAさんの飲み会にお誘いいただきました。
ありがとうございました。
実は、いつも思うのですが、
CAさんに在団していたのは第1回の演奏会までの僅か8ヶ月。
おまけに、今考えると本当に申し訳ないのですが、
当時は練習会場でほとんど喋らず、
ご迷惑をおかけしたな~ということをいつも思います。
そしてその後だいぶ空いたんですが、
それにも関わらず、また繋がることができたこと、
雨森先生とCAの皆様に感謝です。
 
 
 この日の飲み会曰く、
当時の僕は喋らなかったけれど、
存在感はあった、とのこと。。。
これはどう受け取ったら。。。(笑)
あと、「喋るようになった」というか、
「喋られるようになった」ことを感慨深く思われるのは、
大人としていかがなものかと。。。(苦笑)
tek310は皆様のお陰でゆっくり進化しております(爆)。
 
 
 そして、CAさんが今後いろいろな団と
ジョイント等を行うことを聞き、tek310は、
「いつかぜひ、新潟で共演出来るようにがんばります」と発言。
言ってしまった。。。(笑)
いつかCAさんとジョイント出来るよう、精進いたします。
 
 
 ということで、皆様おつかれさまでした。
ありがとうございました。