「鶏頭の花を描きました」と、黄色い舟展にて画家の金井訓志さんがご挨拶。会場に観に行くと、艶やかな鶏頭がパッと目に飛び込んできました。絵からは、花というより人が纏う佇まいが伝わってきます。ヨーロッパの昔の貴婦人の肖像画のイメージ。さらにじっと見ていると花びらが迷路のような脳の構造のように蠢いて見えます。歌川国芳のパズルのような絵や脳内のシナプスが浮かんできました。こんな連想をしてしまうのは失礼なのかもしれません…。が、鶏頭に、何か話し掛けてくるような見つめてくるような、そんな在り方を感じたのです。(山本理絵)
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