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TAOコンサル『市民派アートコレクターズクラブ』

「注目の現代作家と画廊散歩」
「我がルオー・サロン」
「心に響いた名画・名品」
「アート市民たち(コレクター他)」

コレクターによる野坂徹夫展オープニング

2009年06月18日 | 注目の現代美術作家と画廊散歩
 6月15日は、銀座のギャラリー・ゴトーで始まった野坂徹夫コレクション展オープニングパーティー。小生は作品出品の他、展覧会案内DMに作家&作品紹介文章を 書いた関係もあり、冒頭の挨拶をすることになったが、このパーティーなかなか楽しいものであった。作家の野坂徹夫氏はチェロ奏者でもあり、詩も書く。そんな訳で、この日みずから詩を朗読したのであるが、とてもよかった。

 この後、日本フィルのチェロ奏者伊堂寺聡氏氏の演奏、曲はバッハの無伴奏チェロ組曲であった。この曲を生で、しかもこんなに近くで聞くのは久しぶりのことである。 チェロの音色とは何といいのだろう。
そして野坂徹夫氏と同郷の歌手高木恵美さんのボーカルによる、カタルーニア民謡「鳥の歌」であった。言うまでもないが、この鳥の歌はかのパブロ・カザルスが国連総会で演奏し、多くの人を魅了した曲である。しみじみ、心に響いた。




詩を朗読する作家野坂徹夫氏


伊堂寺聡氏、バッハ無伴奏チェロ組曲を演奏

野坂徹夫絵画コレクション展のこと

2009年06月10日 | 注目の現代美術作家と画廊散歩
 銀座の画廊で野坂徹夫展が開催される。20人のコレクターによるコレクション展である。企画は私が立ち上げたアートNPO推進ネットワークの役員でもあったH・御子柴氏であるが、この団体がすすめてきたコレクション展の意志を引き継ぐもので、我々が火をつけた市民型アート活動がこうして発展して行くことは、大変喜ばしいことだ。

 主催者から依頼があり、この展覧会の案内DMに掲載する紹介文を書いた。
・・・『アートNPO推進ネットワークの精神を継承するコレクション展が、こういう形で実現することは嬉しい限りだ。しかも、取り上げるのは市民派コレクターたちが支持する野坂徹夫。チェロ奏者でもあり、心に沁みる詩も書く。そんな作家が生み出す作品には詩があり、いまにも音楽が聞こえるようだ。薄塗りの水彩を幾重にも重ねた作品は、透明感ある淡い色調がどこまでも美しい。描かれるのは父と子、愛し合う二人など簡潔なフォルムの人のかたち、そのどれにも祈りが込められており、見る人を感動させる。』


『森の扉』水彩 2004年制作